先生のあさがお
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2010年8月 |
ISBNコード |
978-4-16-329470-4
(4-16-329470-8) |
税込価格 | 1,572円 |
頁数・縦 | 195P 20cm |
商品内容
要旨 |
亡きひとたちに支えられ、生きのびて在るわが身…。プールから自転車で帰る途上、田んぼの十字路で出会った女。以前に見た覚えはあるが、名も素姓も想い起こせぬその女にもらった「先生のあさがお」の種。あさがおの先生といえば、四年前に逝ったあの上品な老人しかいないはずだが…。浅間山と八ヶ岳にはさまれた信州の秋景のなかで「わたし」をかたどる記憶のあいまいさに寒ざむと立ちつくす。他者の死に深く関わる医業で疲弊し、自裁の崖っぷちまで追われた身が、ひとや猫や自然に救われ、かろうじて生きのびた、いま。妻と分かちあう平凡で危うい初老の日常を静謚な筆致で描く表題作ほか「熊出没注意」「白い花の木の下」を収録。信州の自然を背景に、ひとの生死のあわいを描く最新作品集。 |
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出版社 商品紹介 |
見知らぬ女からもらった朝顔の種を育てるうちに呼び起こされる、先輩医師の記憶。山の自然のうつろい、生と死を見つめる3編。 |