ヘロドトス『歴史』 世界の均衡を描く
書物誕生あたらしい古典入門
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2010年8月 |
ISBNコード |
978-4-00-028299-4
(4-00-028299-9) |
税込価格 | 2,310円 |
頁数・縦 | 186P 20cm |
商品内容
要旨 |
「歴史」という概念がいまだ形をなさぬ頃、ヘロドトスを駆りたてたのは、人間の営みの総体を探究したいという思いであった。この「歴史の父」は、どのような知的風土から生まれでたのか。ペルシア戦争を主軸に各地の古史・民族誌を織り交ぜるという、輻輳した叙述をつらぬく精神とは何か。トゥキュディデスら後世の歴史家との比較、世界の伝説・昔話との関連もふまえながら、最古の歴史書の独自の構想力と豊饒な物語世界を読み解く。 |
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目次 |
第1部 書物の旅路―歴史家はいかにして創られたか(歴史家を創ったもの |
出版社・メーカーコメント
人間のなした出来事が忘れ去られてしまわないように──ヘロドトスを世界旅行へと駆りたてたのは、人間の営みの総体を探究(ヒストリエー)したいという渇望であった。「歴史の父」を創りあげた知的風土、トゥキュディデスら後世の歴史家との比較、世界の伝説・昔話との関連もふまえながら、この最古の歴史書の独自の構想力と豊饒な物語世界を読み解く。