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京おんなモダン・ストーリーズ

出版社名 PHPエディターズ・グループ
出版年月 2010年10月
ISBNコード 978-4-569-79302-3
4-569-79302-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 240P 19cm

商品内容

要旨

こんな生き方もある―。京都の今を生きる17人の「おんな語り」。伝統とサブカルチャーがない交ぜになった町で、彼女たちが真実を語り出す。

目次

自分では気が弱いと思うてたんどすけども、いまだにこの世界にいるってことは、気が強いとこがあったんやろな、と今は思うんどす。 小りんさん(芸妓)
私はぜんぜん京都人じゃなくって、だから、いまだに京都を旅しているようなかんじです。 井上由季子さん(グラフィック工芸家、「モーネ工房」主宰・五十二歳)
私が真面目なんは、店にいるときだけですよ。一歩離れたら、破滅的やねん。 田中由紀さん(カットハウス「LWS CHOKICHOKI」美容師・六十歳)
もしかしたら、私は、もともとどこにも属するつもりなんてないのかもしれません。ニューヨークではニューヨーカーの皮を、京都では京女の皮を被ってごっこ遊びを楽しんでる。 木村眞由美さん(現代美術作家・四十歳)
人に聴かせたいっていうより、なにか、エネルギーを共有するっていうのが好き。そういう瞬間にいきたくて、それに向かって音楽をしている。 林真美さん(仮名)(ミュージシャン、アルバイト・二十七歳)
単純な理由で世界を観たい、だから行く。シンプルなことで動くというのが、意味があるのかなあ、と。 吉田裕子さん(「吉田屋料理店」店主・四十一歳)
偉そうなこと言いながら、旦奴に、京都に乗っかっている。京都に嫁に来た利点を最大限に使おうとしてるの。 矢川多美子さん(仮名)(主婦・三十五歳)
BLっていうのは、昔は卒業しないといけないものだったんですよね。どこかで卒業して、現実と折り合いをつけて、女として生きていく。仕事を持って、彼氏も作って、結婚して、って。それが今は卒業しなくてもいいものになっている。 西尾由香さん(仮名)(アルバイト・四十歳)
もう、自分は雑貨屋ではないかもしれない。お店をやりたいと思ったわけではない、というのはそういうこと。お店というかたちにこだわっているわけではないの。 郷田英子さん(雑貨店「アルファベット」店主・四十七歳)
京都は季節感が大事にされていると思います。みなさん、家のちょっとしたところでよくお花を飾ってはりますね。 倉橋里佳さん(生花店「花だよ里」店主・三十七歳)〔ほか〕

出版社
商品紹介

リトル・プレス『modernjuice』編集発行人がすくいあげる、リアルな京都に生きる女性たちの暮らしと人生。

著者紹介

近代 ナリコ (コダイ ナリコ)  
1970年生まれ。文筆家、リトル・プレス『modern juice』編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)