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天皇はなぜ万世一系なのか

文春新書 781

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年11月
ISBNコード 978-4-16-660781-5
4-16-660781-2
税込価格 803円
頁数・縦 213P 18cm

商品内容

要旨

平成の御世で百二十五代目、皇統は連綿とつづいてきた。その権力統治構造をつぶさに見ると、あることに気づく。はたして日本で貴ばれるものは「世襲」なのか、それとも「才能」か?日本中世史の第一人者がその謎を解き明かす画期的日本論。

目次

第1章 人事に見る才能と年功
第2章 貴族と僧侶の「家の格」
第3章 才能とは何だ?
第4章 中世朝廷が重んじた価値とは
第5章 武士の技能と家の継承
第6章 日本の権力をざっくり見ると…
終章 万世一系の天皇の登場

おすすめコメント

21世紀の日本は、新自由主義という名の妖怪に席巻され、世の中すべて才能がものをいう風潮が広まりました。が、日本の歴史を振り返れば、これは例外中の例外。日本社会とは世襲を是とするコンセンサスが圧倒的でした。その象徴的存在こそが、連綿と続く皇統だったのです――。著者は気鋭の日本中世史研究者。史実を丹念に検証しつつ、そこに「日本人論」が浮かび上がってくる意欲作です。

著者紹介

本郷 和人 (ホンゴウ カズト)  
1960年、東京生まれ。東京大学史料編纂所准教授。東大文学部・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。専攻は中世政治史、古文書学。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)