• 本

文豪たちの情と性へのまなざし 逍遙・漱石・谷崎と英文学

MINERVA歴史・文化ライブラリー 18

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2011年2月
ISBNコード 978-4-623-05875-4
4-623-05875-1
税込価格 3,850円
頁数・縦 279,6P 20cm

商品内容

要旨

巨匠たちの作品に秘められた謎とはいかなるものか。本書は、日本近代文学を代表する三人の作家―坪内逍遙・夏目漱石・谷崎潤一郎の作品をとりあげ、人間の「情」と「性」をキーに英文学的視点から新たな解釈を試みる。英文学の泰斗が文学の比較研究の方向と可能性を提示する労作。

目次

1 坪内逍遥―新と旧とのはざまで(翻訳文化のはじまり
坪内逍遥とブルワー・リットン―人情論の展開)
2 夏目漱石―文学に生きる(漱石とリットン、ディケンズ―逍遥を超えて
『草枕』―「非人情」を求めて
『野分』におけるカーライルの影
『三四郎』―脱ビルドゥングスロマン
『道草』―「貧乏な親類」)
3 谷崎潤一郎―異端の文学(漱石と谷崎潤一郎―世代の推移
『芸術の一種として見たる殺人に就いて』―翻訳の背景
世紀末と(マゾヒズム)―『グリーブ家のバアバラの話』を中心に
『日本に於けるクリツプン事件』―マゾヒストの殺人)

著者紹介

松村 昌家 (マツムラ マサイエ)  
1929年生まれ。1957年大阪市立大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。現在、大手前大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)