小説とは遺書を書くことだ。詩や小説を書くことは、救済の装置であると同時に一つの悪である。しかし、にも関わらず書き続けてきたのは、書くことがわたしにはただ一つの救いだからです。

贋世捨人の三畳間
文学を生きる
人生の四苦八苦
強迫性障碍を生きる
文学という救い
迷いの海を泳ぎぬけ
恐怖の旅
車谷長吉氏への質問函

私小説の鬼が、自らの人生、車谷文学の秘密、強迫性障害を赤裸々に語る。『世界一周恐怖航海記』の顛末や最新エッセイも収録。