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カズオ・イシグロ 〈日本〉と〈イギリス〉の間から

出版社名 春風社
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-86110-255-4
4-86110-255-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 276P 20cm

商品内容

要旨

本人は否定しながらも、その出自ゆえに指摘される「日本的なるもの」とは―川端や谷崎を参照しつつ、イシグロ文学に新たな光を当てる。日英における受容の違い、母性憧憬、「オリジナルとコピー」などをテーマとして考察。

目次

第1章 カズオ・イシグロと原爆―アラキ・ヤスサダ事件を参照して
第2章 カズオ・イシグロと川端康成―遠い記憶のなかの日本
第3章 英語で書かれた想像の日本語―カズオ・イシグロと翻訳
第4章 カズオ・イシグロの文体とテーマに見られる日本的美学―谷崎潤一郎の『文章読本』を参照して
第5章 他者との共生のためのレッスン―『充たされざる者』を読む
第6章 カズオ・イシグロの作品に見られる母性への憧憬―『わたしたちが孤児だったころ』を中心に
第7章 カズオ・イシグロの日本表象―川端康成との対比を通して
第8章 「オリジナル」と「コピー」の対立―『わたしを離さないで』を読む
補論1 日本におけるカズオ・イシグロ―その受容と先行研究の整理
補論2 イシグロと長崎

出版社
商品紹介

本人は否定しながらも,その出自ゆえに指摘される「日本的なるもの」とは。川端や谷崎を参照しつつ,新たな光を当てる。

著者紹介

荘中 孝之 (ショウナカ タカユキ)  
1968年生まれ。バーミンガム大学大学院修士課程(M.Phil.)、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了(博士(文学))。現在、京都外国語短期大学准教授。専門は英文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)