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オルタナティブ・ジャスティス 新しい〈法と社会〉への批判的考察

出版社名 大阪大学出版会
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-87259-368-6
4-87259-368-5
税込価格 3,960円
頁数・縦 338P 21cm

商品内容

目次

オルタナティブ・ジャスティスとは何か
1部 オルタナティブ・ジャスティスの実践(テクニック化する裁判外紛争処理と法の正義のゆくえ
伝統的刑事和解の実践と修復的司法
政治犯罪に修復的司法は可能か―南アフリカの教訓
ケニア中央高地における兄弟分の役割―当事者対抗にかわる紛争処理はいかに補強されるか)
2部 オルタナティブな“法”の創造(環境正義と知的財産権―ペルーにおける地域に根ざした法の創造
ADR「過渡期」における民事調停の活用―調停における弁護士の役割
インドネシアの司法改革における法とそのオルタナティブ―ADR法成立後のメダン地方裁判所における紛争処理)
3部 オルタナティブな“社会”へ(呼応するオルタナティブ―ケニアにおける平和事業とメノナイトの合流
パプアニューギニアにおけるオルタナティブ・ジャスティスの生成―ブーゲンヴィル紛争の修復的プロセスを事例に
義のない風景―ベトナムの文学作品にみる法と社会の外がわ
紛争処理の原初形態―現代におけるコミュニティ・ジャスティスの可能性)

出版社・メーカーコメント

世界の多様化する紛争に対処するための,従来の法体系を越えたもうひとつの(オルタナティブな)解決策が求められている.著者らは,人類学と法学の分野を横断し,ADR(裁判外紛争処理),修復的司法,インドネシアのアダット,真実和解委員会などの新しい紛争処理の仕方に注目し,コンフリクト研究の次元を切り開く.若き俊英による大阪大学グローバルCOEプログラムの成果.

著者紹介

石田 慎一郎 (イシダ シンイチロウ)  
首都大学東京社会人類学分野准教授。大阪大学大学院人間科学研究科特任助教を経て現職。専門は法人類学(紛争過程分析、多元的法体制論、オルタナティブ・ジャスティス研究)と東アフリカの民族誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)