• 本

幸福な生活

出版社名 祥伝社
出版年月 2011年6月
ISBNコード 978-4-396-63366-0
4-396-63366-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 274P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全6件

  • 年老いた母と息子、夫と優しい妻、亡き父と子ども達、理想的であたたかな家族。
    その平凡な生活に、突如としてあらわれるある疑惑。
    読み進めると、じわじわと不安になり、「何かくる!何かくるぞ、絶対!」とページをめくる手も怖々ためらいがちになりますが、テンポ良く進む展開と掌編の手軽な文量によって一気に読みきってしまいます。
    そして、疑惑が解き明かされる終盤にかけて、「え!こんな結末が!」と予想しなかった最後が待ちうけていて、各話を締めくくるセリフも、「そういうことだったのか」と納得するのもあれば、「え?つまりそれって・・・」とさらなる謎や恐怖が生まれるものまであり、読み終えたあとも色々と考えてしまう、何度読んでも面白い作品です。

    (2013年12月5日)

  • 百田さんって長編の人でしょ?長編は時間ないし、ちょっとね。という方にオススメいたします!18話からなる短編集になっているのですが、すべての話において最後の1ページに1行の台詞で締めくくっているのです。しかもその1行は衝撃を受けるようなものばかり!ジャンルもホラー、ファンタジー、ユーモアとさまざまなもので作られています。
    夜寝る前に1話、休み時間に1話と一気に読まず少しずつ読むのをオススメします!
    ちなみにもっともっと気軽に読みたい方は12月12日に文庫が発売になりますので、そちらをどうぞ!!

    (2013年12月5日)

  • 「永遠の0」の著者イメージで読んだのでビックリしました。

    自分は平凡な人生だ、幸せだ平和だと思っていても、それはもしかしたらただ知らないだけなのかもしれない。

    何話か読むと、想像はついてきます。
    それでもやはり最後の一行を確かめたい!と思って読んでしまうはず。

    (2013年12月5日)

  • 幸福な生活

    久しぶりに絶品の掌編小説集に出会えた喜びを感じた。18編のどれもが、ページをめくった最後のオチの一行が予想できないほどのワクワクした展開。たてよこの伏線を複雑に張りながら、読む者を一気に引き込んで結末へと引っ張っていく。百田氏は長編作家と思いきや、いや、アッパレとしかいいようがない切れ味である。読み進めていると、自然と映像が頭に浮かんでくるのは、作者が放送作家のプロだからだろうか。とにかく、読む価値ありの一冊だ。やっぱり小説は面白い。そう実感させてくれる。

    (2013年12月3日)

  • 衝撃の連続にハマります

    この作品はラスト1行がすごいです。
    長編で最後にドカンと来る衝撃もいいけれど、短編で小出しに与えられる衝撃は、まるで麻薬のように次の話、その次の話へと読書欲を掻き立てられます。
    短編集には物足りなさを感じることが多かったのですが、この作品はすべての話が最後の最後で絶対に裏切りません。

    (2013年11月28日)

  • 百田尚樹渾身の短編集☆ガッツリ読み応えあり!!

    長編というイメージのある著者だがどうしてどうして、この短編集はスゴイ!!幸福な生活を送るにはちょっとした秘訣がある。そんなことを知るにはもってこいの短編集だ。何と言ってもシュール過ぎる結末に読んだ後「あんぐり」としてしまうこと請け合いだ!!まだ、百田尚樹の小説を読んだことのない人には入門書としても最適だと思う。全編が全力で作られた作品だと思うので、百田尚樹の(ベストアルバム)的な短編集だと思うのだが…

    (2011年6月10日)

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出版社・メーカーコメント

最後の1行がこんなに衝撃的な小説はあったろうか。 愛する人の“秘密”をのぞいてはいけない…  百田尚樹は長編だけじゃない! 圧倒的ストーリーテラーが贈る 稀代の怪作誕生──  本の目利きがこぞって絶賛! この面白さ、見逃すな──

著者紹介

百田 尚樹 (ヒャクタ ナオキ)  
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、特攻隊の零戦乗りを主人公とした『永遠の0』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)