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小林秀雄全文芸時評集 上

講談社文芸文庫 こB3

出版社名 講談社
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-06-290129-1
4-06-290129-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 341P 16cm
シリーズ名 小林秀雄全文芸時評集

商品内容

要旨

懸賞評論「様々なる意匠」二席入選の翌年(昭和五年)、「アシルと亀の子」で、文芸時評家として文壇に登場した小林秀雄。当時隆盛を極めたマルクス主義文学の観念性を衝き、また心理小説、私小説、行動主義等、あらゆる文学潮流にも与することなく、孤高を持し、本質的で独創的な論を展開。そこには個々の作品を論じつつも、批評という行為それ自体を問う、“近代批評”誕生のドラマがあった。

目次

昭和五年(アシルと亀の子
文学は絵空ごとか ほか)
昭和六年(マルクスの悟達
文芸時評 ほか)
昭和七年(梶井基次郎と嘉村礒多
現代文学の不安)
昭和八年(故郷を失った文学
文芸月評 ほか)
昭和九年(文学界の混乱
新年号創作読後感 ほか)

著者紹介

小林 秀雄 (コバヤシ ヒデオ)  
1902・4・11〜1983・3・1。評論家。東京生まれ。東京帝大卒。29年、「改造」の懸賞評論で「様々なる意匠」が二席に入選。翌年から「アシルと亀の子」などの文芸時評を始め、プロレタリア文学の観念性を衝き、批評家としての地位を確立。以降、昭和文学のひとつの中心をなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)