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たとへば君 四十年の恋歌

出版社名 文藝春秋
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-16-374240-3
4-16-374240-9
税込価格 1,512円
頁数・縦 286P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • たとえば君
     ガサっと落葉すくふやうに
     私をさらつて行つてはくれぬか
    河野裕子二十一の頃の短歌である。
    去年六十四歳で癌死をした裕子とその夫和弘。
    短歌を通じて知り合い、四十年間お互いを身近に見つめ合いながらの相聞歌集である。
    研ぎ澄まされた言葉の美しさ、哀しさ。相寄る魂を三十一文字に託しての慟哭が胸に迫ってくる。
    死の直前まで短歌を詠いつづけた裕子。
    それは家族に寄せる相聞歌でもあった。

    (2011年9月7日)

商品内容

要旨

乳癌で逝った妻、そのすべてを見届けた夫、歌人夫妻が紡いだ380首とエッセイ。

目次

第1章 はじめて聴きし日の君が血のおと―出会いから結婚、出産まで
第2章 たったこれだけの家族―若き日の父として母として
第3章 良妻であること何で悪かろか―アメリカ、みどりの家の窓から
第4章 あと何万日残っているだろう―多忙な日常の中で
第5章 わたしよりわたしの乳房をかなしみて―発病
第6章 君の妻として死ぬ―再発
終章 絶筆

出版社
商品紹介

昨年8月に乳がんで亡くなった歌人の河野裕子さん。出会い、結婚、子育て、発病、再発、そして死まで、先立つ妻と交わした愛の歌。

おすすめコメント

昨年8月、乳癌のため64歳で亡くなった歌人の河野裕子さん。没後、歌集が異例の増刷を重ね、新聞でもたびたび特集が組まれるなどの反響が続いています。河野さんは夫の永田和宏さんと、出会いの頃から何百首もの相聞歌を作ってきました。瑞々しい若き日の恋愛、無我夢中の子育て、夫婦間の不信やすれ違い、孤独さえも全てさらけ出して歌にしてきた2人ですが、2000年に河野さんが癌と診断されてから、歌はさらに哀切な美しさを増していきます。「一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため」(河野裕子)遺された夫、和宏さんの巻末のエッセイに涙が止まりません。

著者紹介

河野 裕子 (カワノ ユウコ)  
昭和21年熊本県生まれ。京都女子大学卒業。在学中に第十五回角川短歌賞受賞。平成14年「歩く」で若山牧水賞および紫式部文学賞、平成21年「母系」で斎藤茂吉短歌文学賞および迢空賞受賞。宮中歌会始詠進歌選者。平成22年8月12日、乳癌のため死去
永田 和宏 (ナガタ カズヒロ)  
昭和22年滋賀県生まれ。京都大学卒業。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、現在京都産業大学総合生命科学部学部長。平成16年「風位」で芸術選奨文部科学大臣賞および迢空賞受賞。平成21年紫綬褒章受章。「塔」短歌会主宰。宮中歌会始詠進歌選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)