• 本

草間彌生、たたかう

出版社名 ACCESS
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-905448-03-7
4-905448-03-4
税込価格 2,484円
頁数・縦 295P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 偏愛ゆえにでいい。「草間彌生は、凄い。」と言いたい。

    今や、自身の美術館すら持つ日本屈指のアーティスト草間彌生。彼女は幼い頃より目の前に常時ドット(水玉)が見えるという強迫に苛まれ続けた。そして、それを克服するため創作へと向かう。本書は、そんな草間氏における、ニューヨークでの活動と名声を伝えるもので、作品、本人の写真、フライヤー、批評記事、当時を回顧する本人のコメント、文章などを収めるコンパクトなもの。時は、美術界のメジャーシーンがパリからニューヨークへと移る節目。戦後の暗い世相もあり、閉ざされた少女時代を過ごした彼女の胸にあったのは、遠い世界に住む人々との、作品を通じての心の交流への渇望であった。アメリカの有名女性画家との文通を機にして、取り分け保守的だった家柄で猛反対する母親を8年に渡り説得して出国。年齢28。ファンなら喜ばないはずはない貴重な一冊だと思うが、作品は知れど、若き草間氏の写真を見るのは初めてという読者は、今のクールさとは別な、タイトなかっこよさに打たれると思う。寝ても冷めてもアトリエで、「網目」「水玉」を無限に描いていたために、気づかぬうちにキャンバスからはみ出し、家具や床、壁、そして自分の体にまでそれを描いてしまう。創

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    (2018年4月14日)

商品内容

要旨

‘60年代のニューヨーク、世界で最も刺激的で熱気溢れるアートの中心地で、草間彌生はいかに闘ったのか。1957年に単身渡米し、アートシーンの最前線で前衛芸術家として時代を切り拓いた草間彌生。貧困や差別、自らが抱える精神の疾患、あらゆる困難を創作活動に打ち込むことによって克服し続けた―その魂を揺さぶる人生の軌跡を、本人の発言と当時の写真で綴る。

目次

Dream Days―夢を抱いて
Infinity Nets―ニューヨーク、闘いの日々
Soft Sculpture―増殖するソフト・スカルプチュア
Obsession―ドライヴィング・イメージの反復
Environment―無限なる空間世界へ
Self‐Obliteration―水玉による自己消滅
Happening―スキャンダラスな革命
Fashio―時代のアイコンとして
Appendix