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スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質

出版社名 中央公論新社
出版年月 2011年11月
ISBNコード 978-4-12-004307-9
4-12-004307-X
税込価格 2,860円
頁数・縦 368P 20cm

商品内容

要旨

身近な物質の化学的な働きが、東西交易、産業革命、公衆衛生、戦争と平和、男女の役割、法律、環境など、人類の発展のさまざまな局面で果たした重要な役割を、豊富なエピソードを交えて分かりやすく解説。文明の発達を理解するための独創的なアプローチにして、化学構造式の読み方も身につくユニークな世界史。

目次

胡椒、ナツメグ、クローブ―大航海時代を開いた分子
アスコルビン酸―オーストラリアがポルトガル語にならなかったわけ
グルコース―アメリカ奴隷制を生んだ甘い味
セルロース―産業革命を起こした綿繊維
ニトロ化合物―国を破壊し山を動かす爆薬
シルクとナイロン―無上の交易品とその合成代用品
フェノール―医療現場の革命とプラスチックの時代
イソプレン―社会を根底から変えた奇妙な物質
染料―近代化学工業を生んだ華やかな分子
医学の革命―アスピリン、サルファ剤、ペニシリン
避妊薬(ピル)―女性の社会進出を後押しした錠剤
魔術の分子―幻想と悲劇を生んだ天然毒
モルヒネ、ニコチン、カフェイン―アヘン戦争と三つの快楽分子
オレイン酸―黄金の液体は西欧文明の神話的日常品
塩―社会の仕組みを形作った人類の必須サプリメント
有機塩素化合物―便利と快適を求めた代償
マラリアvs.人類―キニーネ、DDT、変異ヘモグロビン

出版社
商品紹介

唐辛子、爆薬、ナイロン、抗生物質、ニコチン、モルヒネ、PCB…世界史を塗りかえた化学物質の役割と構造式を逸話豊富に解説。

著者紹介

ルクーター,ペニー・キャメロン (ルクーター,ペニーキャメロン)   Le Couteur,Penny Cameron
カナダ、ブリティッシュコロンビア州キャピラノ大学化学科教授。30年以上にわたる教授職の間、化学科と基礎・応用科学科の学科長を歴任。カナダの大学の化学教育に優れた業績を上げたことでポリサー賞を受賞。インドネシア東部の大学における化学教育についてアドバイザーも務めた。ニュージーランド生まれ、北バンクーバー在住
バーレサン,ジェイ (バーレサン,ジェイ)   Burreson,Jay
長年企業の化学研究者として働いたあと、NIH(アメリカ国立衛生研究所)の奨学金を得てハワイ大学で海洋天然物の研究に従事。現在はハイテク企業で部長職に就いている。オレゴン州コーバリス在住
小林 力 (コバヤシ ツトム)  
医薬史研究家。1956年長野県生まれ。東京大学薬学部卒、同大学院修了。薬学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)