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文人悪妻

新潮文庫 あ−18−10

出版社名 新潮社
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-10-141910-7
4-10-141910-8
税込価格 572円
頁数・縦 286P 16cm

商品内容

要旨

夫に殉死した女優妻・松井須磨子、谷崎から譲渡された佐藤春夫の妻、精神錯乱の教師妻・杉田久女、夫に絶縁状を書いた華族出身妻・柳原白蓮、四回の人妻を経験した宇野千代。漱石、鴎外、鏡花、芥川の妻、そして与謝野晶子、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治・大正・昭和の文壇を彩る53人。逞しく、したたかでパワフルな人妻たちの正体を描く、画期的な評伝集。

目次

明治のマイ・フェア・レディ―逍遙の妻 坪内せん
聡明な人妻は早世する―『小公子』の若松賎子
論客の悪妻は右から左へ―『妾の半生涯』の福田英子
洋妾と呼ばれた賢夫人―ラフカディオ・ハーンの妻 小泉セツ
逆境の悪妻に意地あり―川上音二郎の妻 貞奴
漱石を失恋させた女―大塚楠緒子
中村屋のセレブ妻―相馬黒光
じつは超能力妻だった―漱石の妻 夏目鏡子
良家のお嬢は化ける―与謝野晶子
船旅不倫の先駆妻―国木田独歩と別れた妻 佐々城信子〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

夫に殉死した女優妻・松井須磨子、谷崎から譲渡された佐藤春夫の妻、精神錯乱の教師妻・杉田久女、夫に絶縁状を書いた華族出身妻・柳原白蓮、四回の人妻を経験した宇野千代。漱石、鴎外、鏡花、芥川の妻、そして与謝野晶子、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治・大正・昭和の文壇を彩る53人。逞しく、強かでパワフルな人妻たちの正体を描く、画期的な評伝集。『人妻魂』改題。

著者紹介

嵐山 光三郎 (アラシヤマ コウザブロウ)  
1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。’88年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞。『悪党芭蕉』が’06年に泉鏡花文学賞を、’07年に読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)