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古井由吉自撰作品 6

仮往生伝試文

出版社名 河出書房新社
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-309-70996-3
4-309-70996-6
税込価格 3,080円
頁数・縦 326P 20cm
シリーズ名 古井由吉自撰作品

商品内容

要旨

著者自身が厳選した待望の著作集。読売文学賞受賞の代表作「仮往生伝試文」全作を収録。説話が伝える僧俗の往生、現代の日常に滲む死の実相、今昔の死と生を往還し虚と実、夢と現を果てしなく越境して、文学の無限の可能性を尽くした戦後文学の金字塔。

目次

仮往生伝試文(厠の静まり
水漿の境
命は惜しく妻も去り難し
いかゞせむと鳥部野に
いま暫くは人間に
諸行有穢の響きあり
すゞろに笑壷に
物に立たれて
去年聞きし楽の音
声まぎらはしほとゝぎす
四方に雨を見るやうに
愁ひなきにひとしく
また明後日ばかりまゐるべきよし)

出版社
商品紹介

読売文学賞受賞の傑作「仮往生伝試文」全作を収録。説話の往生と現代の死の実相を往還する、戦後文学の金字塔。解説=堀江敏幸。

出版社・メーカーコメント

ブロッホ、ムジールなどの翻訳を経て、作家に。『杳子』で芥川賞を受賞。『栖』で日本文学大賞を、『槿』で谷崎潤一郎賞を、『中山竅xで川端康成賞を受賞。『仮往生伝試文』で読売文学賞を受賞。