• 本

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-10-603705-4
4-10-603705-X
税込価格 2,090円
頁数・縦 346P 20cm

商品内容

文学賞情報

2012年 第16回 司馬遼太郎賞受賞

要旨

天皇陛下万歳!大正から昭和の敗戦へ―時代が下れば下るほど、近代化が進展すればするほど、日本人はなぜ神がかっていったのか。皇道派vs.統制派、世界最終戦論、総力戦体制、そして一億玉砕…。第一次世界大戦に衝撃を受けた軍人たちの戦争哲学を読み解き、近代日本のアイロニカルな運命を一気に描き出す。

目次

第1章 日本人にとって第一次世界大戦とは何だったのか
第2章 物量戦としての青島戦役―日本陸軍の一九一四年体験
第3章 参謀本部の冷静な『観察』
第4章 タンネンベルク信仰の誕生
第5章 「持たざる国」の身の丈に合った戦争―小畑敏四郎の殲滅戦思想
第6章 「持たざる国」を「持てる国」にする計画―石原莞爾の世界最終戦論
第7章 未完のファシズム―明治憲法に阻まれる総力戦体制
第8章 「持たざる国」が「持てる国」に勝つ方法―中柴末純の日本的総力戦思想
第9章 月経・創意・原爆―「持たざる国」の最期

出版社
商品紹介

皇道派vs.統制派、世界最終戦論、総力戦体制、そして玉砕…。昭和の軍人たちの戦争哲学を読み解き、近代日本に新たな光を当てる。

著者紹介

片山 杜秀 (カタヤマ モリヒデ)  
1963年生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部准教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(ともにアルテスパブリッシング、この2冊で吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)