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世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密

出版社名 新潮社
出版年月 2012年6月
ISBNコード 978-4-10-457402-5
4-10-457402-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 279P 20cm

商品内容

要旨

穂村弘の「共感と驚異の短歌ワールド」を、新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。瞬間凍結された120首を、言葉の面白さがわかるあなたへ。

目次

終バスにふたりは眠る紫の「降りますランプ」に取り囲まれて
校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け
夜のあちこちでTAXIがドア開く飛び発つかぶと虫の真似して
「あの警官は猿だよバナナ一本でスピード違反を見逃すなんて」
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書
「耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ」
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
女の腹なぐり続けて夏のあさ朝顔に転がる黄緑の玉
ウエディングドレス屋のショーウインドウにヘレン・ケラーの無数の指紋
オール5の転校生がやってきて弁当がサンドイッチって噂〔ほか〕

出版社
商品紹介

穂村弘の「共感と驚異の短歌ワールド」を新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。ほむほむの言葉の結晶120首を収録。

著者紹介

穂村 弘 (ホムラ ヒロシ)  
歌人。1962年、北海道札幌市生まれ。「かばん」所属。81年北海道大学文学部に入学、在学中に塚本邦雄の作品に出会い短歌に興味を持つ。82年北大を退学、83年上智大学文学部に入学、85年短歌の創作を始める。86年「シンジケート」が角川短歌賞の次席となる。2008年『短歌の友人』で、伊藤整文学賞を受賞、連作「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。08年から日本経済新聞の歌壇選者
山田 航 (ヤマダ ワタル)  
歌人。1983年、北海道札幌市生まれ。「かばん」所属。立命館大学法学部卒。2009年、「夏の曲馬団」で角川短歌賞、「樹木を詠むという思想」で現代短歌評論賞を受賞。自身のサイト「トナカイ語研究日誌」で現代歌人の短歌評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)