• 本

21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊

出版社名 南雲堂
出版年月 2012年7月
ISBNコード 978-4-523-26508-5
4-523-26508-9
税込価格 2,750円
頁数・縦 447P 20cm

商品内容

要旨

新本格ミステリ勃興から25年。今では退潮傾向にあるといわれる本格ミステリの歴史をひもとき、現在の本格ミステリの置かれている状況を分析。ポスト新本格への道筋を示すミステリ評論。

目次

序論 新本格ミステリの衰退期になすべきこと
第1部 21世紀的生とミステリ(二一世紀探偵小説と分岐する世界
「変わってしまった世界」と二一世紀探偵神話―清涼院流水/舞城王太郎論
ビンボー・ミステリの現在形―「二一世紀的な貧困」のミステリ的表現を巡って)
第2部 形式性の追求とミステリ(推理小説の形式化のふたつの道
検索型ミステリの現在
21世紀本格2―二〇〇〇年代以降の島田荘司スクールに対する考察から)
第3部 ミステリ諸派の検討(「新本格」ガイドライン、あるいは現代ミステリの方程式
叙述トリック派を中心にみた現代ミステリの動向と変貌
終わりなき「日常の謎」―米澤穂信の空気を読む推理的ゾンビ
現代「伝奇ミステリ」論―『火刑法廷』から“刀城言耶”まで
「謎解きゲーム空間」と“マン=マシン的推理”―デジタルゲームにおける本格ミステリの試み)
結語―本論集の使用例