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京都鞍馬街道殺人事件 長編推理小説

ノン・ノベル 899

出版社名 祥伝社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-396-20899-8
4-396-20899-5
税込価格 901円
頁数・縦 216P 18cm

商品内容

要旨

南アルプスの山間へ地質調査に出かけた元大学教授杉尾が失踪した。直後、彼が持つ平家伝来の刀が知らぬ間にTV番組に出品され贋物と鑑定されていたことが判明。しかもその贋物を欲しがる男まで出現した。不可解な出来事の連続に不安を抱く、杉尾の孫紗希子。その時、鞍馬から祖父の車発見の報が届く。静岡‐長野県境に向かったはずがなぜ京都に?宮之原警部は捜査を開始するが、やがて日本最大級の断層、中央構造線の走る土地で杉尾の他殺体が!怪しげな女占い師、原発利権も浮上し、事件は混迷してゆく…。

出版社・メーカーコメント

さらば宮之原警部、これが最後の事件! 失踪した地質学者、謎の女占い師、原発マフィア…… 奇妙に入り組む事件の哀しき真相とは? 〈著者のことば〉自分が住んでいる掛川(かけがわ)市に十九首(じゅうくしゅ)という町名があることを、つい2、3年まえまでは知らなかった。たまたま、いつも頼んでいる水道関係の工事屋さんからもらった名刺にその町名が印刷されていたのだ。近間(ちかま)だからみに行ったのが3年ほどまえだろうか。その十九首から、この物語が生まれた。ぼくの小説は何がヒントになるかわからないが、中央構造線もそうだろう。福島で大きな事故があったあとでなかったら、だれも関心をもたないと思う。そういう今的なエピソードをかき集めたストーリー。際物(きわもの)のようだが、決して、そうではない作品に仕上がったと自負しています。どうぞ、期待して読んでください。南アルプスの山間へ地質調査に出かけた元大学教授杉尾(すぎお)が失踪(しっそう)した。直後、彼が持つ平家(へいけ)伝来の刀が知らぬ間にTV番組に出品され贋物(にせもの)と鑑定されていたことが判明。しかもその贋物を欲しがる男まで出現した。不可解な出来事の連続に不安を抱(いだ)く、杉尾の孫紗希子(さきこ)。その時、鞍馬(くらま)から祖父の車発見の報が届く。静岡─長野県境に向かったはずがなぜ京都に? 宮之原警部は捜査を開始するが、やがて日本最大級の断層、中央構造線の走る土地で杉尾の他殺体が! 怪しげな女占い師、原発利権も浮上し、事件は混迷してゆく……。

著者紹介

木谷 恭介 (コタニ キョウスケ)  
私立甲陽学園卒業後、浅草の劇団「新風俗」などを経て「小沢昭一的こころ」の台本も執筆。昭和52年、「俺が拾った吉野太夫」で小説CLUB新人賞を受賞し、本格的作家活動に入る。58年『赤い霧の殺人行』から旅情ミステリーの執筆に専念し、多くの読者の支持を得る。昭和2年、大阪生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)