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MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

出版社名 NHK出版
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-14-081576-2
4-14-081576-0
税込価格 2,090円
頁数・縦 311,5P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

日本ではとくに家電メーカーなど製造業の苦境が伝えられ、先進国全般にも生産拠点の海外移転等による国内の雇用不足など、さまざまな問題が起きている。しかし、ここ数年で、製造業、もの作りの質が変化してきているという。その変化が、本書で描かれている「メイカームーブメント」だ。ITの発達により、誰でも、大規模な工場施設に頼らずに、ある程度の量の製品をつくり、共有し、流通させることもできるようになった。そのことにより、新しいかたちの起業やビジネスアイデアも生まれてきている。本書では世界中に広がりつつあるこの潮流を「21世紀の産業革命」と表現し、現状とその未来を豊富な具体例とともにリポートしている。著者は、『ワイアード』US版編集長で、『ロングテール』(早川書房)、『フリー』『シェア』(ともにNHK出版)等の大ベストセラーで知られる。近年、オープンハードウェア企業、3Dロボティクスを立ち上げ、そのCEO職に専念するため『ワイアード』誌編集長の辞任を発表している。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2012年11月30日])

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商品内容

要旨

『ワイアード』US版編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、新産業革命の最前線へと読者を誘う。今日の起業家は、オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している。カスタム製造とDIYによる製品デザインや開発を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。ウェブのイノベーション・モデルをリアルなもの作りに持ち込むことで、グローバル経済の次の大きな波を起こすのだ。世界規模で進行する「メイカームーブメント」を決定づける一冊。

目次

第1部 革命(発明革命
新産業革命―ウェブ世代がリアルワールドに目を向けるとき。
未来の歴史―マンチェスターとイギリスの家内工業に起きたことは世界を変えた。それはふたたび世界を変えるだろう。
僕らはみんなデザイナー―だれでも上手にデザインできる時代がやってきた。
モノのロングテール―大量生産品に飽きて自分だけのものが欲しくなったら?)
第2部 未来(変革のツール―3Dプリンタは、なんでも生み出す魔法の杖になる。
オープンハードウェア―顧客が製品開発を手伝った上にお金まで払ってくれる?そう、ビットを与えれば、アトムが売れる。
巨大産業を作り替える―自動車産業は、製造業の中の製造業。もしこの巨大産業を変えることができるなら、なんだって変えられる。
オープンオーガニゼーション―もの作りの革新は会社組織の革新から。
メイカーズの資金調達―製造の終わりと販売の始まりの境界線はどこにあるのだろう?メイカー市場には、境界など存在しない。 ほか)
エピローグ 製造業の未来―西側先進国は復活できる。
付録 二一世紀の工房―さあ、メイカーへの第一歩を踏み出そう。

出版社
商品紹介

メイカーズ(モノ作る人々)の革命が、世界の産業構造を再び変える。ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者が描く、次のパラダイムシフト。先進国の製造業の未来がここにある。

おすすめコメント

「ロングテール」や「フリーミアム」のコンセプトなど、デジタルの世界でのパラダイムシフトを次々と提唱してきたクリス・アンダーソン氏。次のパラダイムシフトは、“ウェブのビジネスモデル”を“リアルなモノ作り”に応用する「メイカームーブメント」だと提言し、徹底解説するのが本書です。 ■ わたしたちはみんな、作り手 <メイカー> だ! 「自分が欲しいモノを自分で作る」、そんなDIYの精神がデジタル工作の世界にも広がっています。彼らは一人ひとりがメイカー[パーソナル製造者]でありながら、オンラインでアイデアをシェアし、コラボレーションすることで、大量生産/大量消費社会では生まれ得ない、さまざまなニッチなモノを作り出しています。それを支えるのは、かつての家庭用プリンタのように、デスクトップ(卓上)で使えるようになった3Dプリンタやレーザーカッターなどの工作機器。これからは、誰もが家庭で「モノ作り」に参画できる〈メイカームーブメント〉が到来します。■ <メイカームーブメント> で21世紀の製造業が変わる! これまでの10年は、ウェブとネットの世界でさまざまな産業に大変革が起こりました。これからの10年は、それがリアルな製造業で起こる、と著者は述べます。これまでの製造業は、技術とコストを集約し大量生産を行うスタイルで、新参者に開かれた産業ではありませんでした。しかし21世紀には、オンラインで製造委託サービスやマッチングサイトを利用することで、誰もがグローバルなサプライチェーンにアクセスでき、個人が大企業と同じ製造能力を手に入れることができます。必要な資金はクラウドファンディングで集めればいいし、それを売るにはウェブサイトを立ち上げてオンラインで世界に販売できます。もはやアイデアとパソコンさえあれば、ウェブ企業の立ち上げと同じくらい簡単に、製造業が立ち上げられる時代が来たのです。

著者紹介

アンダーソン,クリス (アンダーソン,クリス)   Anderson,Chris
『ワイアード』US版編集長。ジョージ・ワシントン大学で物理学の学位を取得後、カリフォルニア大学バークレー校で量子力学と科学ジャーナリズムを学ぶ。ロス・アラモス研究所の調査員を務めたあと、『ネイチャー』誌と『サイエンス』誌に6年間勤務。その後、英『エコノミスト』誌の編集者としてロンドン、香港、ニューヨークで7年間テクノロジーからビジネスまで幅広い記事を扱い、また1994年には同誌のインターネット版を立ち上げた
関 美和 (セキ ミワ)  
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)