• 本

「黄金のバンタム」を破った男

PHP文芸文庫 ひ4−1

出版社名 PHP研究所
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-569-67916-7
4-569-67916-1
税込価格 734円
頁数・縦 328P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • この作品の最大の欠点は、映像化できないことだ。ノンフィクションだからできないのではなく、演じれる役者がいないからだ。百田先生は、なんと題材の発掘がうまいのだろうか。昭和世代の人は、この作品名をきくだけで、「ファイティング原田」の名前が思いうかぶ。私のように彼の現役時代を全く知らない者でさえも。しかも、「おもしろいドラマは、脇役が生きている」という言葉どおり、この作品も脇役が大活躍だ。今のサッカーやプロ野球どころじゃない。昭和のボクシング界は、こんなにも熱く、スゴかったのか!

    (2013年12月5日)

  • 昭和のボクシングがおもしろい

    かつて挑み、そして敗れた男をも倒した「黄金のバンタム」ことエデル・ジョフレに対戦し、大方の予想を覆して際どくも勝利し、ボクシングバンタム級世界チャンピョンとなった原田雅彦の戦いを描くノンフィクション小説。ボクシングの面白さ、減量をはじめとするボクサー自身の体調管理の大変さを知ることができる。魅力ある一冊です。

    (2013年12月1日)

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商品内容

要旨

打たれても打たれても前に出る男は、こんなにも美しい―敗戦から十余年、十九歳で世界王座についたファイティング原田。三年後、史上最強と言われていた「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇。だが時代の寵児となった原田の前に、世界の強豪が立ちはだかる。一九六〇年代、日本人を熱狂させた男の戦いを描きつつ、昭和の“熱”を見事再現した傑作ノンフィクション。

目次

第1章 日本ボクシングの夜明け
第2章 ホープたちの季節
第3章 切り札の決断
第4章 スーパースター
第5章 フライ級三羽烏
第6章 黄金のバンタム
第7章 マルスが去った
第8章 チャンピオンの苦しみ
第9章 「十年」という覚悟

おすすめコメント

「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを2度破り、日本ボクシングの黄金時代を築いたファイティング原田。その激闘の軌跡を描いた傑作。

著者紹介

百田 尚樹 (ヒャクタ ナオキ)  
1956年大阪生まれ。同志社大学中退。人気番組「探偵!ナイトスクープ」のメイン構成作家となる。2006年『永遠の0』(太田出版)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)