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自然を捉えなおす 競争とつながりの生態学

中公新書 2198

出版社名 中央公論新社
出版年月 2012年12月
ISBNコード 978-4-12-102198-4
4-12-102198-3
税込価格 968円
頁数・縦 292P 18cm

商品内容

要旨

私たちの身の回りにある「自然」とはなんだろうか―。科学としての生物学・生態学=エコロジーの基本から説き起こし、適応と競争をキーワードに進化論とつながりのバランスを解説し、現代生態学の立場から自然を捉えなおす。コウノトリ野生復帰プロジェクトに取り組む著者が、生物多様性の保全、健全な生態系の維持という喫緊の課題を視野に入れつつ、エコロジカルな視点から自然と人間、地域のあるべき姿を提示する。

目次

序(視点
実体と概念
自然の実体
ものごとの形態・機能・構造)
第1章 エコロジーと科学(科学のアムビギュイティ
科学は「比較」と「なぜ」
生物学の階層性と生態学
生物学の深いわけ
生物学者のアタマの引き出し雄
行動学と生態学)
第2章 生物とはなにか―進化と競争(適応・淘汰・生物多様性
競争と進化の基盤理論
競争の相手
実体としての種
個体群と遺伝子プール
行動学の挑戦状
生物の形態と機能
競争のバランスシート
競争のゆくえ
進化と生態)
第3章 自然とはなにか―認識の生態学(自然のつながり
自然の切り出し方
群衆の機能
二〇世紀の動物生態学(1)―個体群の生態学
二〇世紀の動物生態学(2)―個体数調節問題
二〇世紀の動物生態学(3)―生物相互作用
群衆の構造現代の生態学
ニッチと役割
メタ個体群
都市生態系
本章のまとめ)
第4章 人と自然―地域と歴史(河川生態系と水田生態系
森林生態系
地域と流域
実行の生態学
環境問題
健全な生態系
地域異体系の保全
生態系サービスと生態系いのち
つながりと競争
おわりに)

おすすめコメント

科学の基本的な考え方から生物多様性の保全、健全な生態系の維持という現代の環境問題まで、エコロジカルな視点からやさしく詳述する

出版社・メーカーコメント

私たちの身の回りにある「自然」とはなんだろうか――。科学としての生物学・生態学=エコロジーの基本から説き起こし、適応と競争をキーワードに進化論とつながりのバランスを解説し、現代生態学の立場から自然を捉えなおす。コウノトリ野生復帰プロジェクトに取り組む著者が、生物多様性の保全、健全な生態系の維持という喫緊の課題を視野に入れつつ、エコロジカルな視点から自然と人間、地域のあるべき姿を提示する。

著者紹介

江崎 保男 (エザキ ヤスオ)  
1951年大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。姫路工業大学自然・環境科学研究所教授などを経て、兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授、同大学環境人間研究科教授、兵庫県立コウノトリの郷公園研究部長、兵庫県立人と自然の博物館研究部長。専攻は動物生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)