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地方分権改革の政治学 制度・アイディア・官僚制

出版社名 有斐閣
出版年月 2012年12月
ISBNコード 978-4-641-14900-7
4-641-14900-3
税込価格 4,180円
頁数・縦 224P 22cm

商品内容

要旨

戦後日本の地方自治は、長らく安定的に推移してきた。しかし1990年代以降、地方分権改革が著しく進展し、政治学においても新たなアプローチによる分析が要請されることとなった。本書では、地方分権改革に焦点を当て、制度が変化する過程や条件について「アイディア」に着目した政治アプローチを用いて理論的に検討する。日本の地方制度改革、とりわけ市町村合併、機関委任事務制度の廃止、地方財政制度改革、義務付け・枠付け、出先機関改革などをとりあげていく。さまざまなアクターや他の制度と複雑に絡み合う制度改革においては、アイディアを受け容れた主導アクターが「専門的執務知識」を駆使して新たな均衡を創出し、政治的な支持調達に成功したときに初めて制度が変化することを明らかにする。

目次

序章 問いの所在―中央地方関係・アイディア・官僚制
第1章 分析枠組み
第2章 市町村合併の推進
第3章 機関委任事務制度の廃止
第4章 地方財政制度改革
第5章 第二次分権改革の隘路
終章 地方制度改革と「アイディア」の政治

出版社
商品紹介

日本の地方自治において制度が変化する過程や条件について,「アイディア」の政治学からアプローチし,理論的に検討する。

著者紹介

木寺 元 (キデラ ハジメ)  
1978年東京都に生まれる。2002年東京大学教養学部卒業。2005〜2006年日本学術振興会特別研究員。2006年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程中退。北海学園大学法学部専任講師を経て、北海学園大学法学部准教授、博士(学術)。(2011年より放送大学客員准教授、兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)