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おふくろの夜回り

文春文庫 み5−9

出版社名 文藝春秋
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-16-712509-7
4-16-712509-9
税込価格 524円
頁数・縦 166P 16cm

商品内容

要旨

稀代の名文家として名を馳せた著者が、「オール讀物」の巻末頁で書き継いだ随筆集。わずか千字の中に、故郷である東北の風土やそこで暮らす人々の肌合い、或いは亡き父母を慕う心根といったものが、すぐれたデッサン画をみるように確かな筆致で表現されている。短編の名手でもあった作家の本領が伺える一冊。

目次

いびきの話
雉笛
野獣
マラッカのダボシャツ
挨拶
同郷人
車椅子のマフィア
乾きの刃
幽霊
膝の上の鐘〔ほか〕

おすすめコメント

確かで美しい日本語。名文家最後の随筆集故郷に思いを馳せ、亡き父母を追慕し、日々の生活を静かに見つめる。肺腑にとどく名文の数々。確かで美しい日本語がここにある――。

著者紹介

三浦 哲郎 (ミウラ テツオ)  
昭和6年青森県八戸市に生まれる。早稲田大学フランス文学科在学中の昭和30年に新潮同人雑誌賞を受賞する。この頃より井伏鱒二の薫陶を受け、以後、生涯の師と仰ぎ続ける。36年「忍ぶ川」で第44回芥川賞を受賞し一躍文壇の寵児に。51年『拳銃と十五の短篇』で野間文芸賞、58年『少年讃歌』で新潮日本文学大賞、60年『白夜を旅する人々』で大佛次郎賞、平成2年「じねんじょ」で川端康成文学賞、3年『みちづれ』で伊藤整文学賞など、受賞歴は多数にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)