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こぼれ落ちる子をつくらない「聴く保育」 子どもの力をのばす68のヒント

出版社名 岩崎学術出版社
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-7533-1056-2
4-7533-1056-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 174P 21cm

商品内容

目次

第1章 「わからなくて、困っている」を聴く―「できる―できない」から「わかる―わからない」へ(いま何をするのかがわからない
保育室で何が営まれているのかがわからない ほか)
第2章 置いていかれる子どもの声を聴く―どの子もこぼれ落とさない保育の手だて(はずれていく子どもを、担任の近くに置く
こぼれ落とさない保育の本体をつくる ほか)
第3章 「承認してほしい」気持ちを聴く―子ども同士が聴き合える保育室に(保育者の言葉数を減らす
子ども同士が聴き合うための手だて)
第4章 子どもの「やりたい」を聴く―保育内容を工夫して、「やりたい」をつくる(リーダーを「やりたい」
お手伝いから当番へ ほか)
第5章 子どもの「ムリ」を聴く―子どもに合わせて、保育を「カスタマイズ」する(園生活は「ムリ」だらけ
「出た先の保育」を考える ほか)

出版社・メーカーコメント

保育の基本のひとつは,「聴く」ことだと思います。子どもが望んでいること,そして困っていることを聴いてあげましょう。とはいえ子どもは,自分の思いをじょうずに伝えてはくれません。だから,「聴く」といっても,私たちは,言語化された訴えを聴くだけでなく,ちょっとした振る舞いからそれを聴き分けてあげなくてはいけません。一方,たんに子どもを観察しているだけでも,「聴く」ことはできません。遊びのレパートリーが限られている子どもには,楽しい活動をたくさん経験させてあげてはじめて,その子が何を望んでいるのかを知ることができます。また,制作の途中で手が止まってしまう子どもには,ちょっとした声かけや手助けをしてあげることで,その子がどこでどう困っているのかが明らかになるのです。ところで,「聴く」保育は,これまで私たちが拠り所にしてきた幼児理解の枠組み,あるいは視点をいったん保留して,その子の意識に現れる経験をそのまま受け止める営みでもあります。その子の発達が何カ月レベルにあるかとか,コミュニケーション能力がどれほど育っているかとか,そういう物差しをいったん手放してみて,子どもがいまここで,何をどう感じ,周囲の環境にどんな意味を見いだそうとしているのかといった,いわば子どもの経験世界そのものに寄り添いたいのです。子どもは,大人たちが築いた「できる−できない」の世界ではなくて,素朴に「わかる−わからない」の世界を生きているからです。さて,この本では,「聴く」保育をコンセプトとした保育実践を,厳選されたエピソードとともにお届します。前二著(発達障害のある子の保育の手だて,発達に課題のある子の保育の手だて,いずれも岩崎学術出版社刊)では,「発達障がい」という観点から子どもを理解し,すぐに使える保育の手だてを紹介しました。それはそれで,必要でした。しかし,そのような知識は,ここのところだいぶ定着してきていて,いまはむしろ,日常的な保育の底上げを図ることこそ,支援を必要としている子どもを救えるのだという認識が高まりつつあります。質の高い保育は,こぼれ落ちる子どもをつくりませんので。本書は,このような動きを先取りし,日々の保育レベルをあげるために役立ててほしい,数々の実践例を紹介することにしました。根底にあるのはもちろん,「聴く」保育です。

著者紹介

佐藤 曉 (サトウ サトル)  
1959年、埼玉県に生まれる。筑波大学第二学群人間学類卒業、同大学院教育研究科修了。博士(学校教育学)。現在、岡山大学大学院教育学研究科教授
小西 淳子 (コニシ ジュンコ)  
岡山県に生まれる。吉備国際大学大学院社会福祉学研究科修了。現在、岡山市公立保育園保育士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)