• 本

張形と江戸女

ちくま文庫 た98−4

出版社名 筑摩書房
出版年月 2013年5月
ISBNコード 978-4-480-43056-4
4-480-43056-3
税込価格 836円
頁数・縦 222P 15cm

商品内容

要旨

張形は、江戸時代の春画に多く描かれる女性自身のための性具である。そこから江戸の性の変遷がみえる。春画では、女性が一人で使用する姿だけでなく、奥女中同士で愉しむ姿も描かれている。やがて、庶民へと普及し、男女の前戯に使用される例が現れる。絵に溢れるカラッとしたユーモア。文庫化にあたり、図版、カラー口絵4頁を追加。

目次

1 欲望の発露(錦の袋にはいった「女の性」
女の性欲と張形文化 ほか)
2 快楽の追求(奥女中の性を描いた『床の置物』
数字をめぐるおかしさ ほか)
3 開放感の伝播(性愛の先進地・上方の張形
京に遅れをとった江戸の張形 ほか)
4 好事家の世界へ(変貌する張形の用途
女性のマスターベイションを描く文化 ほか)

著者紹介

田中 優子 (タナカ ユウコ)  
1952年神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)修了。法政大学社会学部教授(近世文学)。『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年紫綬褒章受章。著書に、『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫、芸術選奨文部大臣新人賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)