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吉田兼好とは誰だったのか 徒然草の謎

幻冬舎新書 お−17−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2013年5月
ISBNコード 978-4-344-98304-5
4-344-98304-1
税込価格 968円
頁数・縦 311P 18cm

商品内容

要旨

日本三大随筆の一つ「徒然草」は鎌倉後期、吉田兼好によって書かれた作品。だが爾来、兼好の実体は薮の中である。本名はわかっているが生没年ともに不祥。徒然草原本は消失。最古の写本も兼好の死後数十年のものである。そもそも原本は存在せず、兼好が反古を壁や襖の張り紙としていたものを死後、弟子が剥がし集めたのが徒然草になったという伝説もある。誕生から六百六十年、研究が始まってから二百六十年、ずっとベストセラーであり続けた特異な随筆文学を残した兼好の人物像を、ノンフィクション作家があぶりだした。

目次

滅却したはずの原稿
徒然草の起稿
兼好は横浜生まれ
かねさわの別業
貴族社会の兼好
失意の帰郷
嘉元の乱
兼好帰洛のとき
兼好の出家
下山と沙弥兼好
ロビイスト兼好
堀川具親の蟄居
歌人兼好の登場
邦良皇太子の薨去
徒然草の続稿
死出の旅路

著者紹介

大野 芳 (オオノ カオル)  
1941年、愛知県稲沢市生まれ。明治大学法学部卒業、出版社の雑誌記者を経て、ノンフィクション作家になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)