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紅梅

文春文庫 つ3−14

出版社名 文藝春秋
出版年月 2013年7月
ISBNコード 978-4-16-726514-4
4-16-726514-1
税込価格 495円
頁数・縦 189P 16cm

商品内容

要旨

舌癌の放射線治療から一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと夫は「いい死に方はないかな」と呟き、自らの死を強く意識するようになる。一方で締切を抱え満足に看病ができない妻は、小説を書く女なんて最低だと自分を責める。吉村昭氏の闘病と死を、作家と妻両方の目から見つめ文学に昇華させた衝撃作。

著者紹介

津村 節子 (ツムラ セツコ)  
1928年、福井市に生れる。学習院女子短期大学文学科卒業。在学中より小説を発表し、64年「さい果て」で新潮社同人雑誌賞、65年「玩具」で芥川賞を受賞。その後90年「流星雨」により女流文学賞を、98年「智恵子飛ぶ」で芸術選奨文部大臣賞、2011年「異郷」で川端康成文学賞を受賞。また同年、「紅梅」で多くの人々に深い共感と感銘を与えたとして菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)