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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

出版社名 講談社
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-06-218389-5
4-06-218389-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 229P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

岡山県真庭市勝山、岡山駅から電車で2時間以上かかる中国山地の中腹に「タルマーリー」というパン屋がある。看板メニューは、天然麹菌で仕込んだ「酒種」でつくる「和食パン」。1個350円という高価格ながら評判を呼び、地域経済の発展にも貢献しているという。しかし、その商品以上にこの「田舎のパン屋」がユニークなのは、経営理念が「利潤を出さない」ことである点だ。本書の著者、渡邉格さんは同店の創業者だが、2008年の開店時に父親から薦められて読んだカール・マルクスの『資本論』をもとに、店のコンセプトに辿り着く。本書では、そのコンセプトや、パン屋開店からその後のいきさつについて述べるとともに、現代の資本主義経済が「腐らない経済」であり、自然の摂理に反していると指摘し、「タルマーリー」で実践している独自の理論「腐る経済」について詳説している。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2013年11月6日])

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 効率や利潤をひたすら追及する資本主義経済。パン職人の修行時代に味わった過酷な長時間労働などの社会の矛盾に対して、「そうではない」パン屋を営むために田舎で店を開き、見つけた真っ当な経済の実践記。商いを通して考える新しい経済の形。普段ビジネス書を読まれない方にもおすすめです。

    (2014年1月9日)

商品内容

要旨

祖父と父の教え、田舎の自然の恵み、築百年超の古民家に棲みつく天然菌、丹精込めて作られた素材…すべてが一つになった、奇跡のパンの物語。お金中心の「腐らない」経済から、発酵を繰り返す「腐る」経済へ。「不思議なパン屋」が起こす、静かな革命。

目次

第1部 腐らない経済(何かがおかしい(サラリーマン時代の話・祖父から受け継いだもの)
マルクスとの出会い(父から受け継いだもの)
マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
菌と技術革新の話(修業時代の話2)
腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3))
第2部 腐る経済(ようこそ、「田舎のパン屋」へ
菌の声を聴け(発酵)
「田舎」への道のり(循環)
搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
次なる挑戦(パンと人を育てる))

出版社
商品紹介

蒜山高原の麓の町・勝山で、自家製天然酵母と完全自然栽培の小麦と素材でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している奇跡の「小商い」。

著者紹介

渡邉 格 (ワタナベ イタル)  
1971年生まれ。東京都東大和市出身。23歳のとき、学者の父とともにハンガリーに1年間滞在。農業に興味を持つようになり、千葉大学・園芸学部園芸経済学科に入学。卒業後有機野菜の卸販売会社に就職。2008年、独立して、千葉県いすみ市で「パン屋タルマーリー」を開業。2011年3月11日東日本大震災と福島第一原発事故ののち岡山県真庭市に移住を決意。2012年2月、同市勝山で「パン屋タルマーリー」を再オープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)