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鉄の壁 イスラエルとアラブ世界 下巻

出版社名 緑風出版
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-8461-1318-6
4-8461-1318-3
税込価格 3,850円
頁数・縦 548P 20cm
シリーズ名 鉄の壁

商品内容

要旨

本書は、1948年のイスラエル建国から1998年までの50年間における同国の近隣アラブ諸国に対する国家的政策を綿密に考察したものである。日本語版にあたって各章を改訂した本書第2版は、1998年から始まり、アリエル・シャロン首相が意識不明になりエフード・オルメルトが後を継いだ2006年に至るまでの過程を新たに付け加え、内容も今日的に刷新した。このテーマで書かれた著作のほとんどは、イスラエル寄りの立場で書かれている。イスラエルの考え方は、どの国家主義の歴史ともそう変わるところのない、一方的で自己中心的なものだ。他民族排斥主義で独善的なナショナリスト史観は、こうした悲劇的対立の火に油を注ぎ、長期化させるだけである。著書は、現代世界におけるもっとも苦渋に満ち、もっとも長く、厄介な紛争について、その過去の歴史をより深く、公平に理解することを通じて、将来的な和解への展望を切り開こうとする。イスラエルの歴史再検証主義学派の第一人者による中東紛争史である。下巻では、1977年から2006年までの中東紛争を追う。

目次

エジプトとの和平―一九七七年〜一九八一年
レバノンの泥沼化―一九八一年〜一九八四年
政治的麻痺―一九八四年〜一九八八年
石の壁(対話拒否)―一九八八年〜一九九二年
進展―一九九二年〜一九九五年
後退―一九九五年〜一九九六年
ふたたび鉄の壁へ―一九九六年〜一九九九年
ずたずたの和平―一九九九年〜二〇〇一年
単独行動主義―二〇〇一年〜二〇〇六年

著者紹介

シュライム,アヴィ (シュライム,アヴィ)   Shlaim,Avi
イギリス在住のユダヤ人歴史学者。1945年10月31日にバグダッドに生まれ、イスラエルで育った。16歳でイギリスに渡り、ユダヤ人学校に入学、その後イスラエルに戻り1964年から1966年まで兵役を務めた。1966年にケンブリッジのジーザス・カレッジで歴史を学び、学士号を取得。バルフォア宣言当時の英国外相だったロイド・ジョージの曾孫と結婚、以来イギリスに定住、イギリスとイスラエルの両方の国籍を所持する。現在、オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジで国際関係論を教えている
神尾 賢二 (カミオ ケンジ)  
翻訳家、映像作家。1946年大阪生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)