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ほんとうの構造主義 言語・権力・主体

NHKブックス 1210

出版社名 NHK出版
出版年月 2013年11月
ISBNコード 978-4-14-091210-2
4-14-091210-3
税込価格 1,210円
頁数・縦 286P 19cm

商品内容

要旨

二十世紀なかば、構造主義は思想界を一変させた。その思考は今なおあらゆる学問分野の底流となっている。構造主義者は、日常生活に潜む権力、他者を排除する仕組み、そして「オリジナル」という観念が幻想であることを暴いてきた。では、現代、構造主義に読み込める最も重要な知見とは何か。それは、他者を巻き込んで成立する自己像を発見したことである。「絆」が称賛される一方で他者への不寛容が強まっている現在、異質な存在を包摂する個人のあり方をこそ学ぶべきなのだ。原典を丁寧に読み解き、来るべき社会の構想に及ぶ“再入門”書。

目次

第1部 主体と作品の解体(作者はなぜ死んでいるのか
言語は何を伝えるか
「構造」とは何か
類似から相似へ
権力はいつ変容したか)
第2部 権力と主体の解剖(代理から代替へ
古代における「主体化」
言語の権力を揺さぶる
悲劇の人格論
「ない」という「ある」こと)
第3部 今こそ読み返す(人を喰う社会と人を吐き出す社会
分人論を先取りし、のりこえる
新世界のレヴィ=ストロース)

出版社
商品紹介

レヴィ=ストロース、バルト、ラカン、フーコー。誤解を一掃し、現代的意義を見出す――。自己責任、自己啓発、「絆」への賞賛が氾濫する現代にこそ見直されるべき原典を読み解く、構造主義“再入門”。

著者紹介

出口 顯 (デグチ アキラ)  
1957年、島根県生まれ。筑波大学比較文化学類卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了、同博士課程退学。島根大学法文学部助手、助教授を経て、同大学同学部教授。博士(文学)。専門は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)