• 本

廓の与右衛門控え帳

小学館文庫 な21−1

出版社名 小学館
出版年月 2013年12月
ISBNコード 978-4-09-408882-3
4-09-408882-2
税込価格 586円
頁数・縦 252P 15cm

商品内容

要旨

江戸柳生道場の四天王の一人と言われていた大木歳三は、吉原で人を殺め京都・島原遊廓に流れてきた。歳三には大門脇の番屋に詰める男の名跡「与右衛門」の名前もあった。美しき女たちが集うきらびやかな遊廓に、色と欲とが絡み合う。仇討ちの意外な真相が明らかになる人情話、暗号解読の謎解き、政にまつわる陰謀劇、はては怪談まで。島原を仕切る「十字のお頭」、配下の幇間・願西とともに、廓で起こる厄介事を、刀を捨てた歳三が次々に解決していく。研究者の知性と抑制された文章が生み出す、上質なエロティシズムとサスペンス。江戸元祿を舞台にした艶物時代小説。

出版社・メーカーコメント

遊廓を舞台にした艶物時代小説、登場! かつて江戸柳生道場の四天王の一人と言われ、吉原では「闇夜の歳三」の名もあった大木歳三。吉原で三笠太夫のために人を殺め、京都・島原遊郭に移ってきた。歳三は、大門開閉の務めのために大門脇の番屋に詰める「与右衛門」とも呼ばれていた。与右衛門の前に現れた若者は、佐山甚四郎と言い、太夫の初音の弟だった。その甚四郎が、何者かに殺される。そして、初音から父親の仇を取りたいと聞かされ、その相手が初音の客の一人である楽隠居の見斎、すなわち藁谷右近だと知る。初音に自分が仇であることを知らされた見斎は、初音の父親と親しくなる余り、佐山一家が切支丹であることを知り、逆に斬りつけられたのだと言うのだった。見斎は、脇差しを己の腹に差し、初音を昨日身請けして自由の身にさせたことを告げて果てた。与右衛門は、甚四郎を殺した犯人に迫るのだった。(「第一章 男傾城」) 美しき女たちが集うきらびやかな遊廓を舞台に、欲にまみれた男やいうに言われぬ人情の絡みから起こる厄介事を与右衛門が解決していく。第八回、小学館文庫小説賞を受賞した艶物時代小説が、ついに文庫化! 【編集者からのおすすめ情報】 著者は、早稲田大学教育学部教授。近世文学がご専攻で、井原西鶴の研究などをされています。この作品の舞台である元禄時代は、ご自身の研究分野とされている時代になります。また、カバーの装画は、日本画家として活躍中の木村了子さんが描いています。

著者紹介

中嶋 隆 (ナカジマ タカシ)  
1952年、長野県に生まれる。早稲田大学教授。2007年、『廓の与右衛門控え帳』で第8回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビューする。専門は日本近世文学。NHK教育テレビ「古典への招待」講師を務めた。専門書・教養書を多く刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)