• 本

辞書になった男 ケンボー先生と山田先生

出版社名 文藝春秋
出版年月 2014年2月
ISBNコード 978-4-16-390015-5
4-16-390015-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 347P 20cm

商品内容

文学賞情報

2014年 第62回 日本エッセイスト・クラブ賞受賞

要旨

一冊の辞書(『明解国語辞典』)をともに作ってきた二人はなぜ決別したのか?なぜ一冊の辞書が二つ(『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』)に分かれたのか?―昭和辞書史最大の謎がいま、解き明かされる。NHKで放映された傑作ノンフィクション(ATP賞最優秀賞)。

目次

はじめに 「光」と「影」
序幕 『三国』と『新明解』
第1幕 「天才」と「助手」
第2幕 「水」と「油」
第3幕 「かがみ」と「文明批評」
終幕 「人」と「人」
おわりに こ・と・ば

出版社
商品紹介

1冊の辞書を共に作っていた2人の男はやがて決別し、2冊の国民的辞書を作った。ことばに人生を捧げた見坊豪紀と山田忠雄の物語。

出版社・メーカーコメント

2013年にNHKBSで放映され、ATP賞最優秀賞(情報・バラエティ部門)に輝いた、『ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男』がついに書籍化!辞書は小説よりも奇なり。 これはことばに人生を捧げた二人の男の物語です。『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』を知っていますか? 両方合わせて累計三千万部の国民的ベストセラーです。お世話になった人、なっている人も多いでしょう。でも、この二冊を書いた見坊豪紀(ひでとし)と山田忠雄のことはほとんど知られていません。この二人、実は東大の同期生。元々は二人で一冊の辞書を作っていました。その名は『明解国語辞典』。戦時中に出されたその辞書は字引の世界に新たな新風を吹き込みました。戦後も二人の協力関係は続きますが、次第に己の理想を追求して別々の道を歩みはじめ、見坊は『三省堂国語辞典』を、山田は『新明解国語辞典』(赤瀬川原平さんの『新解さんの謎』でブームとなった辞書です)をほぼ一人で書き上げることになりました。一冊の画期的な辞書を作った二人の人生が、やがて戦後辞書史に燦然と輝く二冊の辞書を生みだすことになったのです。しかし――。『新明解』が出された一九七二年一月九日。 ついに二人は訣別のときを迎えます。以後、二人は会うことはありませんでした。一冊の辞書がなぜ二つに分かれたのか? 二人はなぜ決別したのか? 二人の人生をたどりながら、昭和辞書史最大の謎に迫ります。ディレクターが番組では割愛したエピソード、取材秘話、放映後に明らかになった新事実などを盛り込んで、書き下ろした傑作ノンフィクションです。

著者紹介

佐々木 健一 (ササキ ケンイチ)  
1977年、札幌市生まれ。早稲田大学卒業後、NHKエデュケーショナル入社。ディレクターとして『にっぽんの現場』、『仕事ハッケン伝』などの番組を担当し、日本語バラエティ『みんなでニホンGO!』、哲学番組『哲子の部屋』の総合演出を手がける。NHK以外でも『ヒューマン・コード』(フジテレビ)、『知られざる国語辞書の世界』(BSジャパン)などの特別番組の企画・制作を行った。『ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男〜』は、2013年4月にNHKBSプレミアムで放送され、第三〇回ATP賞最優秀賞(情報・バラエティ部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)