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生殖医療はヒトを幸せにするのか 生命倫理から考える

光文社新書 686

出版社名 光文社
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-334-03789-5
4-334-03789-5
税込価格 836円
頁数・縦 213P 18cm

商品内容

要旨

不妊の補助的な医療として始まった生殖補助医療=ART。その技術が、生命操作にまで介入しようとしている。これは、子孫繁栄という人類普遍のニーズに応える福音か。それとも、不自然な欲望を掻き立て、新たな苦悩を与えるモラル・ジレンマの始まりなのだろうか―。生命倫理の視点から、私たちの人間観や家族観、親子関係に与える影響を考える。

目次

序章 倫理の追いつかない生殖技術
第1章 生物学的時計を止める―卵子凍結で、ライフプランを意のままに?
第2章 王子様は、もう待たない?―精子バンクと選択的シングルマザー
第3章 自分の「半分」を知りたい!―生殖ビジネスで生まれた子どもたち
第4章 遺伝子を選べる時代は幸せか?―遺伝子解析技術と着床前診断
第5章 生みの親か、遺伝上の親か―体外受精と代理母出産
第6章 「ママたち」と精子ドナー―多様な夫婦と新しい「家族」

出版社・メーカーコメント

医療技術のサポートを受けて「子どもが欲しい」という希望をかなえようとする夫婦が急増している。卵子老化への恐れから、若いうちに卵子を凍結保存し「婚前卵活」するシングル女性も現れてきた。体外受精児の出生率も増え続けている。さらに「新型着床前診断」では、受精卵の染色体異常を調べて、健康に育ちうる胚だけを選ぶことが可能になった。不妊の補助的な医療として始まった生殖医療=ART。その技術が、生命操作にまで介入しようとしている。これは、子孫繁栄という人類普遍のニーズに応える福音か。それとも、不自然な欲望を掻き立て、新たな苦悩を与えるモラル・ジレンマの始まりなのだろうか――。生命倫理の視点から、私たちの人間観や家族観、親子関係に与える影響を考える。

著者紹介

小林 亜津子 (コバヤシ アツコ)  
東京都生まれ。北里大学一般教育部准教授。京都大学大学院文学研究科修了。文学博士。専門はヘーゲル哲学、生命倫理学。映画や小説などを題材にして学生の主体性を伸ばす授業を心がけ、早稲田大学でも教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)