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しない生活 煩悩を静める108のお稽古

幻冬舎新書 こ−20−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-344-98340-3
4-344-98340-8
税込価格 858円
頁数・縦 241P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • しない生活

    良くも悪くも「煩悩」にあふれる現代社会。本書は俗世間から一歩距離を置いた立場から投与される「中和剤」のような一冊です。著者の実体験を交えて綴られる「煩悩」に対する指摘はどれも図星で鋭いものばかり…それでいて明日からの生き方に希望をもたらしてくれることでしょう。一貫して理解しやすく優しい語り口で書かれており、しかも各項目2ページずつ、というコンパクトな構成です。それゆえちょっとした時間に気軽に読めるのも魅力です。リニューアルオープンした当店オススメの一冊です。

    (2014年7月14日)

商品内容

要旨

メールの返信が遅いだけで「嫌われているのでは」と不安になる。友達が誉められただけで「自分が低く評価されたのでは」と不愉快になる。人はこのように目の前の現実に勝手に「妄想」をつけくわえ、自分で自分を苦しめるもの。煩悩に苛まれるとき役に立つのは、立ち止まって自分の内面を丁寧に見つめること。辛さから逃れようとして何か「する」のでなく、ただ内省により心を静める「しない」生活を、ブッダの言葉をひもときながら稽古。

目次

第1章 つながりすぎない(入ってくる情報が増えれば増えるほど心は乱れる
相手を屈服させて自分の価値を実感するという愚かしさ ほか)
第2章 イライラしない(自分は何に怒りっぽいのかをチェックしてみる
悪意のない愚かさに怒っても疲れるだけ ほか)
第3章 言い訳しない(知人が高く評価されるとなぜ反射的に否定したくなるのか
妬みはごく自然な感情、恥ずべきことではない ほか)
第4章 せかさない(坐禅瞑想で、鈍感になった脳をリセットする
ものごとに集中するには、頑張りすぎず、だらけすぎず ほか)
第5章 比べない(健康に執着し、自分が老いて死ぬことを忘れている愚かさ
どんな環境でも、今ここを「心が静かになる場所」にする ほか)

著者紹介

小池 龍之介 (コイケ リュウノスケ)  
1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、正現寺(山口県山口市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)