• 本

英語化する世界、世界化する英語

出版社名 みすず書房
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-622-07801-2
4-622-07801-5
税込価格 6,820円
頁数・縦 365,23P 22cm

商品内容

要旨

21世紀、地球の共通語として不動の王座を得たかに見える英語。が、その英語は英語が母語でない人々の話すエイゴ、新しいデジタル・テクノロジーやカジュアル化する生活の影響を受けて混ざり合い、姿を変えてゆく。綴りや句読点、文法の絶え間ない変化、語尾上げなどのゆゆしき流行…英語はどうなっていくのだろう?5世紀の誕生以来、「ちゃんとした」英語をつくり、それを固定化しようとする人々の論議は絶えなかったが、英語は彼らのはめようとする枷をするりと抜けだして、形を変えつつ世界にひろがり、生存の道を見つけてきた。あたかも生き物のように。話され、文字に書かれて人の心へ届き、その思考や行動をも変えてゆく言葉の力。英語の豊かな歴史を縦横無尽にめぐり、その未来像をスリリングに描く異色の英語史。

目次

「大胆に進もう」―英語にまつわる真実と神話
生存機械―言語の力と英語への闘い
英語の出現―チョーサー、カクストン、クランマー
エリザベス女王からジョン・ロックまで―言葉の爛熟、正統性、そして意味の不確かさ
大当たり―アカデミーについての議論
英語綴りという出来損ないの魔術―「ほとんど信じられない」物語
よい英語の多くの利点―文法の改革と十八世紀的正しい用法
「ラウス主教はおバカさん」―規範主義者をいらいらさせる
おお、わたしのアメリカ、新しく見つけた土地よ!―トマス・ペインから朝食のシリアルまで
リンドリー・マリーの長い影―衒学趣味…と俗語の「現実的な美しさ」〔ほか〕

著者紹介

ヒッチングズ,ヘンリー (ヒッチングズ,ヘンリー)   Hitchings,Henry
1974‐。イギリスの作家・批評家、王室奨学生としてイートン校に学んだのち、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジに進む。ロンドン大学で博士号取得。デビュー作『ジョンソン博士の「英語辞典」』(2005)は、言語および文化史をテーマとしたナラティブ・ノンフィクションとして高い評価を得、そのアメリカ版はモダン・ランゲージ・アソシエーション(MLA)より、その年にもっとも優れた独自の仕事をなした研究者に与えられる賞を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)