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これでいいのか山形県 閉鎖に分断頑固な山形県民とは!?

出版社名 マイクロマガジン社
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-89637-474-2
4-89637-474-6
税込価格 1,430円
頁数・縦 139P 26cm

商品内容

目次

閉鎖に分断 頑固な山形県民とは!?ビンボーだからまじめにコツコツ働くしかない!?
第1章 今の山形はどうやってできた?
第2章 山形県民の素性に迫る!
第3章 県都・山形を擁する村山地域の実力とは!?
第4章 高飛車な米沢じゃまとめ切れない置賜地域
第5章 日本海沿岸の異国!?庄内帝国の苦悩
第6章 忍耐の地・最上地域に平和は訪れるのか?
第7章 「開放」と「交流」が山形を変える!?

出版社・メーカーコメント

閉鎖に分裂 頑固な山形県民とは!? 東北地方を縦に分断している奥羽山脈。その西側の山形県と秋田県は「裏東北」とも称されるが、東北きっての大都会・仙台を中心にした「表東北」と比べて、「裏」のほうはさすがに地味……。秋田はまだしも山形は周囲の8割強を高山にかこまれ、今でこそ太平洋側からの横断道が整備されてきたものの、東北の中でも隔絶されていた県であった。山形県民は県民同士でかたまるといわれているが、そうなってしまうのも地勢的には当然の成り行きだろう。だからといって、山形県民全体のまとまりが良いわけではない。その要因になっているのもやっぱり山だ。県内は出羽山地によって内陸部と沿岸部が隔絶されている。気候も東西でまるで違う。さらに内陸部では盆地ごとに生活圏が形成されている。歴史的にも多くの藩や幕領が複雑に交錯しており、強烈な地域間対立こそないものの、場所によって文化が異なるし、住民の気質も違う。隣町なのに言葉がわからないなんてケースもあり、地域ごとの山形県人会がつくられたりしているのも、県より地域の繋がりが濃いから。強引に地域をひとくくりにまとめようとした平成の大合併が 不調に終わったのも納得なのだ。地勢的要因によって閉鎖され、かつ分断されている山形は昔、東北の風土特有の貧困に悩まされた。昭和40年代の山形県民の富裕度は全国最低レベルで、それが多くの出稼ぎ者を生み、残された者たちはコツコツと働いた。そんな時代を経て現代の山形の生活は大きく変わった。交通網の発達、開発、企業誘致、巨大商業施設の建設などなど。そうしたことに起因する環境の変化は、保守的で伝統的な山形の社会に何をもたらしているのか? 豊かな産物と自然環境に恵まれた山形は、真に「豊穣の地」となり得ているのか? そこのところを本誌中で何とか明らかにしていきたいと思う。

著者紹介

岡島 慎二 (オカジマ シンジ)  
1968年生まれのライター兼編集者。教育関連からギャンブル全般まで手がける
土屋 幸仁 (ツチヤ ユキヒト)  
1969年生まれ。編集、ライター、フリーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)