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大格差 機械の知能は仕事と所得をどう変えるか

出版社名 NTT出版
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-7571-2326-7
4-7571-2326-4
税込価格 2,640円
頁数・縦 350P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

今、世界各国で富裕層と貧困層の格差が拡大しつつあるようだ。日本も例外ではない。中流やアベレージといった生活感覚が次第に過去のものになってきているのではないか。本書で著者は、そういった状況を生んだ要因の一つに「賢い機械」の進化をあげている。コンピュータ、人工知能が賢くなり、普及することで、それにうまく対応できる人間とできない人のあいだに大きな格差が生まれたとする。本書では、そういった時代においては、機械が人間の仕事を奪うのではなく、機械と人間が協働するという認識をもち、それを効果的、効率的に行う方法を探っていくべきと主張。その協働のあり方について論じ、労働、雇用、住む土地、教育などがどのように変わっていくかを予測している。著者は、米ジョージ・メーソン大学経済学教授。2011年に英エコノミスト誌の「世界で最も影響を与える経済学者の一人」に選ばれ、同年に発表した『大停滞』(NTT出版)は米国の政策形成関係者らに論議を巻き起こした。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2014年12月19日])

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商品内容

要旨

富裕層と貧困層の差が拡大し、中流層が縮小の一途を辿っている。この流れを牽引しているのがテクノロジーの急速な進化だ。技術革新は労働現場をどう変え、私たちの所得にどのような影響をもたらすか。未来の労働市場で求められる資質とは?テクノロジー失業に陥らないために、何をなすべきか?『大停滞』で世界的論争を呼んだ経済学界の偉才による驚くべき未来予想図。

目次

1 超実力社会の到来(iワールドの雇用と賃金
大いなる勝者と大いなる敗者
なぜ多くの人が職に就けないのか?)
2 機械の知能(コンピュータチェスが教えてくれること
人間と機械がチームを組む未来
人間の直感はなぜ当てにならないのか?
規格化・単純化される仕事の世界
機械は人間に近づくのか)
3 新しい世界(雇用の新しい地図
「オンライン」が教育を変える
「みんなの科学」の終わり
新しい社会的契約)

著者紹介

コーエン,タイラー (コーエン,タイラー)   Cowen,Tyler
米国ジョージ・メイソン大学経済学教授。1962年生まれ。ハーヴァード大学にて経済学博士号取得。2011年に「世界に最も影響を与える経済学者の1人」(英エコノミスト誌)に選ばれた。経済ブログ「Marginal Revolution」を運営して注目を集めるほか、最近ではオンライン教育プロジェクト「MRUniversity」も立ち上げている
若田部 昌澄 (ワカタベ マサズミ)  
早稲田大学政治経済学術院教授。1965年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院に学ぶ。著書に『危機の経済政策―なぜ起きたのか、何を学ぶのか』(日本評論社、第三一回石橋湛山賞受賞)など
池村 千秋 (イケムラ チアキ)  
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)