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交錯する戦争の記憶 占領空間の文学

出版社名 春風社
出版年月 2014年11月
ISBNコード 978-4-86110-422-0
4-86110-422-X
税込価格 3,630円
頁数・縦 367P 19cm

商品内容

要旨

“想起”と“忘却”のはざまから浮上する“記憶”の諸相。戦後占領期における代表的な小説、絵物語、教科書の作品を通して、文化的記憶が表象するものを分析し検証する。

目次

第1部 “想起”と“忘却”(“占領”と遭遇する戦争の“記憶”―石川淳「黄金伝説」論
“記憶”に苦しむものたちの“戦後”―野間宏「顔の中の赤い月」における復員兵と戦争未亡人
“記憶”と“忘却”の衝突―井伏鱒二「遙拝隊長」と“戦後”という戦場
“記憶”の反転―田宮虎彦「異端の子」における戦後ナショナリズム)
第2部 “記憶”の変容(“正義の味方”と創られる“記憶”―山川惣治「少年王者」の想像力
「引揚げ」言説と“記憶”の版図―石森延男「わかれ道」が発信する美談と「故郷」
“記憶”のポリティクス―教科書『中等国語』と教材「少年の日の思い出」
語られるノスタルジア・蔽われる“記憶”―壷井栄「二十四の瞳」の欲望と遺産)
“戦後”に問いかける“記憶”

出版社
商品紹介

石川淳「黄金伝説」、山川惣治「少年王者」、壺井栄「二十四の瞳」などの作品を通し、文化的〈記憶〉の諸相を検証する。

著者紹介

黄 益九 (ファン イック)  
1973年、韓国・盈徳生まれ。2010年、筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)取得。筑波大学人文・文化学群比較文化学類非常勤講師、同大学外国語センター特任研究員を経て、現在慶南大学校非常勤講師。専門、日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)