• 本

捏造の科学者 STAP細胞事件

出版社名 文藝春秋
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-16-390191-6
4-16-390191-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 383P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 捏造の科学者

    発見の興奮に誰もが酔いしれるや否や、数々の疑惑とともに科学界を大きく揺るがした「STAP細胞」をめぐる事件。「このままの幕引きは科学ジャーナリズムの敗北」という強固な決意の下、その報道の中心にいた女性科学記者が捏造事件の結末までを本気で書き下ろす。少々挑戦的ななタイトルではあるものの、極めて冷静な分析と丹念な取材に基づき、一貫して理解しやすい書き口で綴られる。一方で、一つ一つ真相に迫っていくスピーディーな展開は推理小説のような迫力すら感じさせる。「STAP細胞って何だったの?」、「何がどう問題だったの?」等々、新聞や報道を眺めるだけでは掴みきれなかった事件の概要がスッと頭に入ってくる一冊。

    (2015年3月4日)

商品内容

文学賞情報

2015年 第46回 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

要旨

はじまりは、生命科学の権威、笹井氏からの一通のメールだった。ノーベル賞を受賞したiPS細胞を超える発見と喧伝する理研の記者会見に登壇したのは、若き女性科学者、小保方晴子。発見の興奮とフィーバーに酔っていた取材班に、疑問がひとつまたひとつ増えていく。「科学史に残るスキャンダルになる」STAP細胞報道をリードし続けた毎日新聞科学環境部。その中心となった女性科学記者が、書き下ろす。

目次

異例づくしの記者会見
疑義浮上
衝撃の撤回呼びかけ
STAP研究の原点
不正認定
小保方氏の反撃
不正確定
存在を揺るがす解析
ついに論文撤回
軽視された過去の指摘
笹井氏の死とCDB「解体」
STAP細胞事件が残したもの

出版社
商品紹介

笹井芳樹CDB副センター長と自殺直前までやりとりを続け、事件の当事者に深く入ってスクープを連発した毎日新聞記者が初めて書く。

著者紹介

須田 桃子 (スダ モモコ)  
1975年、千葉県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(物理学専攻)。2001年4月毎日新聞社入社。水戸支局を経て2006年から東京本社科学環境部記者。生殖補助医療や生命科学、ノーベル賞などを担当。特にiPS細胞については2006年の開発当初から山中伸弥・京都大学教授のノーベル賞受賞まで継続的に取材してきた。STAP細胞事件では、各関係者への独自取材をもとにスクープを連発。一連の報道をリードし続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)