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世界は危機を克服する ケインズ主義2.0

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-492-44411-5
4-492-44411-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 534,10P 20cm

商品内容

要旨

なぜ、大停滞から抜け出せないのか。世界の経済学者たちは何を議論してきたのか。本格派論客の知的格闘を集大成。渾身の書き下ろし。

目次

第1章 世界経済危機の変質
第2章 世界的金融危機はなぜ起きたのか
第3章 世界経済危機と危機下の経済政策
第4章 主要国のマクロ経済政策とその中間的総括
第5章 不況下における財政政策の基本原理
第6章 非伝統的金融政策の論理1―ポートフォリオ・リバランスと為替チャネル
第7章 非伝統的金融政策の論理2―期待チャネルと政策レジーム転換
第8章 財政と金融の統合政策―ヘリコプター・マネー
第9章 世界的マクロ安定化への課題―金融政策と財政政策の正常化
第10章 政策パラダイムとしてのケインズ主義と反ケインズ主義
終章 ケインズ主義の終わりなき闘い

出版社
商品紹介

リーマン・ショックから今日に至るまで、世界経済はなぜ迷走を続けているのか。「リフレ派」の代表的論客、待望の書き下ろし。

おすすめコメント

なぜ、大停滞から抜け出せないのか 世界の経済学者たちは何を議論してきたのか 1930年代の大恐慌から今日に至るまで、経済不況をめぐる論戦は、つねに「ケインズ主義対反ケインズ主義」の図式で争われてきた。21世紀の世界経済危機においても、反ケインズ主義陣営は「不況下の財政引き締め」を主張し、それに対してケインズ主義陣営は「超拡張的な金融政策とマイルドな財政政策のポリシー・ミックス」を主張してきた。日本の「アベノミクス」も後者の陣営に位置づけられる。本書は、大恐慌以来80年の経済論戦を展望し、世界の経済学者たちは何を議論してきたのか、世界経済はどこへ向かうのかを明らかにする。アベノミクスによって注目を集める「リフレ派」。野口旭教授はその代表的な論客の一人であり、本書は、野口教授の知的格闘を集大成した待望の書き下ろしである。「この財政政策積極主義と金融政策消極主義によって特徴づけられる初期のケインズ主義は、現代の地点からは『ケインズ主義T』と呼ぶことが可能であろう。それに対して、今回の世界経済危機を経て浮かび上がってきた新しいケインズ主義は、いわば『ケインズ主義U』とでも名づけられるべきものである。本書の副題にあるように、これを『ケインズ主義2.0』といってもよいだろう。その本質は、赤字財政主義と金融政策積極主義の統合である。」──「終章」より

著者紹介

野口 旭 (ノグチ アサヒ)  
1958年生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専修大学助教授等を経て、専修大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)