• 本

田村俊子全集 第8巻 復刻

大正6年〜昭和11年

出版社名 ゆまに書房
出版年月 2015年2月
ISBNコード 978-4-8433-3789-9
4-8433-3789-7
税込価格 22,000円
頁数・縦 977P 22cm
シリーズ名 田村俊子全集

商品内容

目次

「魔か聖か」『黒潮』(第2巻第1号)大正6年1月1日
「反抗」『新聞の新聞』(第66号)大正6年1月1日
「下町で育つたお正月の思出」『ニコニコ』(第72号)大正6年1月1日
「霜の夜」『文章倶楽部』(第2巻第1号)大正6年1月1日
「再会」『新日本』(第7巻第2号)大正6年2月1日
「東京の公園」『婦人公論』(第2年第2号)大正6年2月1日
「めくら」『文章世界』(第12巻第2号)大正6年2月1日
「悲しみと楽しみ」『中央公論』(第32年第3号)大正6年3月1日
「油やお染」『淑女画報』(第6巻第4号)大正6年4月1日
「気分の上品な人」『新潮』(第26巻第4号)大正6年4月1日〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

大正期を代表する女性作家の全貌。待望の初出復刻版全集。全作品を網羅。大正期を代表する女性作家である田村俊子(1884-1945)の作品を初出復刻の形で集成する。大正期の一流行作家という認識を覆した、『田村俊子作品集』(全3巻、オリジン出版センター、1987-88)の刊行以来、その評価は高まるばかりである。田村俊子について語ることは、近代女性作家研究のスタンダードであると言っても過言ではないだろう。田村俊子がそこまでのメインストリームとなったのは何故だろうか-それは女性の持つ可能性をどこまでも体現しようとした存在だからではないだろうか-作家であり、女優であり、ジャーナリストであり、自分を偽ることのない恋愛観を持ち、海外への開かれた眼を持ち、当時の女性たちへの啓蒙を活発に行い……このように、田村俊子はどこまでも魅力に満ちた存在なのである。しかし、作家としての全盛期である大正前期に発表した『暗い空』『二たつの生』『女優』などの長編をはじめ、多くの短編が刊本に未収録のままであり、加えて、露伴門下の佐藤露英時代の初期作品や、カナダ時代および帰国した後の昭和期の作品は、ごくわずかの例外を除き、いまだまとまった形で刊行されたことがなかった。前述の作品集や、生前に刊行された単行本を集めても、彼女が発表した作品の三割弱に過ぎない。本企画は、それらの新出資料を含む全作品を調査収集し、編年体・初出復刻の形態で刊行する初の全集となる。今回も、かつてオリジン出版センターの『田村俊子作品集』の編者を務めた、長谷川啓、黒澤亜里子の両氏が監修者として各巻の編集・解題を担当する。また別巻として、田村俊子の論集を新たに編み刊行する。現在までの研究成果の多くがそこに反映されることとなるであろう。大正文壇最大の女性作家・田村俊子。その作品の全貌が明らかになる初の全集を、初出復刻の形式で刊行。