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進化の謎を数学で解く

出版社名 文藝春秋
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-16-390237-1
4-16-390237-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 366P 20cm

商品内容

要旨

新しい種が生まれた時、なぜそれが古い種にとってかわるのか?ダーウィンは、それを「自然淘汰」という考えで説明した。環境の変化に適応できない古い種は淘汰されていく、それが「進化」なのだと。しかし、では、どうして都合よく、新しい環境に適応した新しい種は生まれるのだろうか?ダーウィンがどうしても解けなかったのが、その「最適者の到来」の謎だった。5000次元の組み合わせを解くことのできる数学とコンピューターが、「最適者の到来」の道筋を解きあかしつつある。

目次

プロローグ その偶然は起こりうるのか?
第1章 最適者の到来
第2章 生命はいかにして始まったか?
第3章 遺伝子の図書館を歩く
第4章 タンパク質の多様な進化
第5章 新たな体をつくる遺伝子回路
第6章 隠された根本原理とは
第7章 自然と人間の技術革新
エピローグ 生命そのものより古い自然の創造力

出版社
商品紹介

生物の眼のような革新的機能はどうやって「出現」するのか?ダーウィンも答えられなかった疑問が現代の新理論でついに解明される。

おすすめコメント

●W最適者Wはどこから来るのか? 新しい種が生まれた時、なぜそれが古い種にとってかわるのか? ダーウィンは、それを「自然淘汰」という考えで説明した。環境の変化に適応できない古い種は淘汰されていく、それが「進化」なのだと。しかし、では、どうして都合よく、新しい環境に適応した新しい種は生まれるのだろうか? 自然淘汰は、最適者を保存改良することはできる。だが、その最適者はどこからやってくるのか? ダーウィンがどうしても解けなかったのが、その「最適者の到来」の謎だった。今、5000次元の組み合わせを解くことのできる数学とコンピューターが、「最適者の到来」の道筋を解きあかしつつある。たとえば、ある生命が、グルコース、クエン酸、エタノールなどの物質を「代謝」してとりこむことができるか否かを各々の物質について0、1で表せば、その組み合わせは2の5000乗に達する。これを5000次元の「図書館」にみたてる。もしもたとえばグルコースを代謝する能力が、この膨大な組み合わせのうち1つしかなければ、進化は38億年程度ではとてもそこにたどり着かないだろう。しかし、代謝能力の最新の研究成果にもとづいて、コンピューターでこの「図書館」を探索してゆくと、グルコースを代謝する能力は1つしかないどころではなかった。それは、組み合わせを変えながらも常にその能力を保ったまま、図書館の中に「ネットワーク」を形成していたのだ。進化は、このネットワークを探索していけば想像以上に簡単に新機軸にたどり着く。「最適者」の発見に、奇跡は必要なかったのだ。進化論最大の謎に答える新理論をわかりやすく提示した、力作ポピュラー・サイエンス。「著者ワグナーはけっして反進化論者ではないが、私を含めて、多くの正統派進化論者が見落としていた進化論の弱点ないし問題点ともいうべきところが明らかになっているだけでなく、その答えを豊富なデータと鮮やかな論証によって提示しているのだ。これは、衝撃的と言ってもいい本である」(訳者解説より)

著者紹介

ワグナー,アンドレアス (ワグナー,アンドレアス)   Wagner,Andreas
エール大学で博士号を取得し、現在スイス、チューリッヒ大学の進化生物学・環境研究所教授。ゲノムから分子ネットワークまでの、生命のシステムと、そこに起こるイノベーションを研究する。『パラドクスだらけの生命』(青土社)は2010年のインディペンデント・パブリッシャー・ブック・アウォードで科学書の金賞に輝いた。数学、コンピューターを駆使して生命の謎に迫る、気鋭の生物学者である
垂水 雄二 (タルミ ユウジ)  
翻訳家・科学ジャーナリスト。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。生物学、進化論翻訳の第一人者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)