独裁者は30日で生まれた ヒトラー政権誕生の真相
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2015年5月 |
ISBNコード |
978-4-560-08428-1
(4-560-08428-9) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 255,28P 20cm |
商品内容
要旨 |
敗北した選挙、枯渇する党資金、突撃隊の叛乱。なぜヒトラーは首相になれたのか?大資本がヒトラー独裁を準備したというマルクス主義的見解を批判し、米独歴史学界で大論争を巻き起こした碩学が辿りついた結論。 |
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目次 |
第1章 陸軍元帥、伍長、そして将軍 |
おすすめコメント
近代史最大の〈謎〉へ 一九三三年一月三十日、ワイマール共和国大統領パウル・フォン・ヒンデンブルクはアドルフ・ヒトラーを首相に任命した。後から振り返ると決定的なこの出来事は、果たして避けがたい必然だったのか? それとも避け得る過失だったのか? 本書はこの近代史最大の〈謎〉に挑んでいる。著者ターナーは、大資本がヒトラーの権力掌握を準備したという当時支配的だったマルクス主義的見解に挑戦して、大論争を巻き起こした人物として知られる。本書では、そうした観点に立ち、ヒトラーの権力掌握を具体的な出来事に位置付けていく。相次ぐ選挙での敗北、枯渇する党資金、突撃隊の叛乱など、このときヒトラーはまさにどん底にあった。側近のゲッベルスが暗い気持ちで「一九三二年は長い不運の連続だった」と日記に書き記したほどである。それではなぜヒトラーは権力を掌握できたのか? 鍵となるのはごく少数の政治家の動静である。歴史を安易に「非人間的諸力」に還元するのではなく、一日一日を丹念に検証していった先に見えてくるものは何か? 古典として知られる名著の本邦初訳。