• 本

石油と日本 苦難と挫折の資源外交史

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-10-603768-9
4-10-603768-8
税込価格 1,540円
頁数・縦 295P 20cm

商品内容

要旨

無資源国・日本は、先進国であるために、「資源外交」に身を投じた。そこは国同士がエゴを剥き出しに衝突し、謀略を巡らす現場だ。アメリカに脅され、アラブに逃げられ、そして中国は奪っていった…。莫大な時間と金、そして人の命を費やして、この国が得たものは何か!?今後の日本が進むべき道を問う、「石油の呪縛」に苦悩し続けた近現代史。日本の「資源外交」、その敗北の根源を知る!

目次

第1章 日本と石油の出会い(古代史の中の石油
「日本は産油国なのでしょうか?」 ほか)
第2章 世界の石油を求めて(久原房之助と「アジア」先遣隊
志賀重昴と未知の世界「中東」 ほか)
第3章 石油と太平洋戦争(経済制裁
オレンジ計画 ほか)
第4章 アバダンに行け(PAGという名の支配者
反骨者 ほか)
第5章 野心と幸運の大風呂敷(クウェートからの吉報
満州太郎 ほか)
第6章 オイルショックと田中角栄(トイレットペーパー狂奔
田中角栄の資源外交 ほか)
第7章 砂漠に染み込んだ一兆円(ショー・ザ・フラッグ
イラン・イラク戦争の果て ほか)
第8章 石油と投資(カフジ油田の紅い絨毯
利権更新の前哨戦 ほか)
第9章 アザデガン油田の蹉跌(四日間の幸福
途轍もないアザガデン油田 ほか)

出版社
商品紹介

石油のない日本の宿命「資源外交」。米国に脅され、アラブに逃げられ、中国には油田を横取りされた。理念なき失策と迷走の150年。

おすすめコメント

無資源国・日本が背負った宿命の一五〇年――果たしてそこに理念はあったのか。近代より続く『石油の時代』にあって、石油を持たない国・日本は 「資源外交」に身を投じるしかなかった。そこは国同士がエゴを?き出しに衝突し、謀略を巡らす現場。莫大な時間と金、時には人の命も費やして、いったいこの国は何を得てきたのか? 日本の行方を左右した交渉、開発、投資――その僅かな栄光と数多の蹉跌。

著者紹介

中嶋 猪久生 (ナカジマ イクオ)  
1947年三重県四日市市生まれ。一橋大学経済学部卒。東海銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。国際部(国際金融・企画)、国際審査部、バハレーン駐在事務所長等歴任。在職中、外務省国連局(兼外務省機能強化対策チームメンバー)等へ出向。その他、エネルギー総合推進委員会GCC諸国動向調査委員会委員委嘱、明治学院大学国際学部非常勤講師等を経て、現在、日本エネルギー経済研究所中東研究センター外部研究員、関西大学非常勤講師(国際金融論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)