• 本

文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

PHP新書 994

出版社名 PHP研究所
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-569-82533-5
4-569-82533-8
税込価格 858円
頁数・縦 215P 18cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

文部科学大臣から国立大学への、人文社会科学系、すなわち「文系」の学部・大学院について改組転換を検討すべしという内容の通知がなされたことが話題を呼んでいる。また、近年の大学では文理融合を標榜する学際的分野を扱う学部学科も増えてきている。そんな中、そもそも文系と理系の違いはどこにあるか、本来は文系の領域である社会の問題を理系の視点で見たらどうなるか、といった疑問に答えるのが本書である。解剖学者でありながら社会評論も行う著者と、理系の研究者、あるいは文系理系にまたがる活躍をする人たちとの対談で構成。工学博士号をもつ作家の森博嗣氏とは理系と文系の考え方の違いについて、脳科学者の藤井直敬氏とスマートニュース社会長で東京大学特任研究員の鈴木健氏とは、それぞれ「理系から見た社会」について、毎日新聞記者の須田桃子氏とはSTAP細胞騒動を主なテーマに語り合っている。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2015年07月31日])

→情報工場SERENDIP×e-hon 会員限定キャンペーンページはこちら!

商品内容

要旨

「理系は言葉ではなく、論理で通じ合う」「他者の認識を実体験する技術で、人間の認知は進化する」「細胞や脳のしくみから政治経済を考える」「STAP細胞研究は生物学ではない」…。解剖学者養老孟司が、言葉、現実、社会、科学研究において、多くの文系の意識外にあるような概念を理系の知性と語り合う。工学博士で小説家の森博嗣、手軽にバーチャルリアリティが体験できるデバイスを考案した藤井直敬、『なめらかな社会とその敵』の著者・鈴木健、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞記者・須田桃子。「前提」を揺さぶる思考を生む四つの議論。

目次

第1章 理系と文系―論理と言葉 森博嗣×養老孟司(文章を読んだり、話を聞いたりするのがとても苦手だった
僕は言葉で考えていない ほか)
第2章 他者の現実を実体験する技術で、人類の認知は進化する 藤井直敬×養老孟司(研究よりも事業が面白くなってきた
ティッシュのように配れる仮想現実 ほか)
第3章 「唯脳論」の先にある、なめらかな社会の可能性 鈴木健×養老孟司(人には都市に集まる習性がある
国家の時代から都市の時代へ ほか)
第4章 ジャーナリズムか、生き物そのものを見るか 須田桃子×養老孟司(アメリカの論文はまるで「電報」?
僕が実験が嫌いな理由 ほか)

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)