• 本

右傾化する日本政治

岩波新書 新赤版 1553

出版社名 岩波書店
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-00-431553-7
4-00-431553-0
税込価格 924円
頁数・縦 228P 18cm

商品内容

要旨

日本は右傾化しているのか、それとも「普通の国」になろうとしているだけなのか。いったい、どちらなのか?―政治主導のもと、寄せては返す波のように時間をかけて、日本社会の座標軸は右へ右へと推し進められていった。そのプロセスを丹念にたどりつつ、新しい右派連合とその「勝利」に直面した私たちの現在を描き出す。

目次

自由化の果てに(現在を生んだ新右派転換
なぜ「反自由の政治」へ向かったのか)
第1章 五五年体制とは何だったのか―旧右派連合の政治(二つの歯車―開発主義と恩顧主義
革新勢力―「三分の一」の役割と限界
なぜ旧右派連合は破綻したのか)
第2章 冷戦の終わり―新右派転換へ(新自由主義の時代へ
自由化・多様化する日本政治
国家主義―新右派連合を支えるもう一つの柱)
第3章 「自由」と「民主」の危機―新右派連合の勝利(小泉政権―「政治の新自由主義化」の時代
安倍政権―そして「反自由の政治」が現出した
寡頭支配時代へ―立憲主義破壊の企て
日本政治は右傾化したのか)
オルタナティブは可能か(民主党の成功と挫折
「リベラル左派連合」再生の条件)

おすすめコメント

社会の座標軸が右へ右へと推し進められていくプロセスをたどり、「新右派転換」後の世界の本質を描く。

著者紹介

中野 晃一 (ナカノ コウイチ)  
1970年生まれ。東京大学文学部哲学科および英国オックスフォード大学哲学・政治コース卒業、米国プリンストン大学で博士号(政治学)を取得。現在、上智大学国際教養学部教授。専門は比較政治学、日本政治、政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)