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謎解き・津波と波浪の物理 波長と水深のふしぎな関係

ブルーバックス B−1924

出版社名 講談社
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-06-257924-7
4-06-257924-3
税込価格 1,100円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

広大な海をわたる波には、2つの種類がある。「海底を感じる波」と、「海底を感じない波」だ。時速700kmもの猛スピードで進む津波は、つねに海底を感じている。南極近海で生まれ、アメリカ西海岸へと到達する「うねり」は、海底を感じることなく1万kmもの長旅をこなす。波が海底を感じるとはどういうことか?波のふるまいを左右する「波長」と「水深」のフクザツな関係とは?身近なふしぎ現象を、数式なしでわかりやすく解き明かす。

目次

第1章 波、それは風の便り―波の誕生(はじまりはさざ波から
「波浪」と「津波」
どう生まれ、どう育つか
「波の科学」の基本的な考え方)
第2章 波とはなにか―複雑な現象をシンプルに理解する(「波」の基本を押さえる
「水面の波」はなぜ伝わるか
複雑な海の波をどう攻略するか)
第3章 風が起こす波―風波のふしぎな世界(「水の動き」を分解する
波と水深の「深い関係」―そこに「底」はあるか?
速い波、遅い波―そして波は止まれない
「波の群れ」には謎がいっぱい
波の最期―砕けて終えるその生涯
静かな海にも大きな波が!)
第4章 波津の物理学―「海底を感じる」長波のふしぎ(三陸を襲った巨大津波の謎
津波を科学する考え方
「海底を強く感じる波」ならではの現象
津波はなぜ「水の壁」へと変貌するのか
「海底を感じる波」の奇妙なふるまい)

おすすめコメント

海底を感じるかどうか、それが問題だ! 広大な海をわたる波には、2つの種類がある。「海底を感じる波」と、「海底を感じない波」だ。時速700kmもの猛スピードで進む津波は、つねに海底を感じている。南極近海で生まれ、アメリカ西海岸へと到達する「うねり」は、海底を感じることなく1万kmもの長旅をこなす。波が海底を感じるとはどういうことか? 波のふるまいを左右する「波長」と「水深」のフクザツな関係とは? 身近なふしぎ現象を、数式なしでわかりやすく解き明かす。ご存じですか? 波の意外な素顔。・波はどう成長するのか?――波にも「年齢」がある! ・「停止した波」はなぜ存在しない?――これ以上遅くなれない「最低スピード」がある! ・海水浴で危ないのはどこ?――「波の静かな場所」が要注意! ・「波の高さ」って?――じつは、予報の2倍の高さの波が来る!

著者紹介

保坂 直紀 (ホサカ ナオキ)  
1959年、東京都生まれ。東京大学海洋アライアンス上席主幹研究員。サイエンスライター。東京大学理学部地球物理学科卒業。同大大学院で海洋物理学を専攻。博士課程を中退し、1985年に読売新聞社入社。科学報道の研究により、2010年に東京工業大学で博士(学術)を取得。2013年に読売新聞社を早期退職して現職。気象予報士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)