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欧州解体 ドイツ一極支配の恐怖

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-492-44417-7
4-492-44417-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 385,12P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

欧州の主要国ほぼすべてを含む28カ国が加盟するEU(欧州連合)は現在、債務問題、移民・難民問題など、さまざまな難題を抱える。統治機構の欠陥を指摘する声も大きくなってきている。本書で著者は、他国・他地域に明らかに遅れをとるEU経済をはじめ、山積する諸問題を解決するためには、EUの根本的改革が必要であり、それが難しいのならば解体して新たな連合を目指すしかないと主張する。EUの歴史や各国の情勢を踏まえつつ、ユーロ圏を二つに分割するなど、あらゆる可能性を検証しつつ、大胆なシナリオを描く。キャスティングボートを握る国の一つである英国のEU離脱の可能性についても、メリット・デメリットを冷静に分析し考察している。著者はロンドンに設立された欧州最大の経済調査会社「キャピタル・エコノミクス」の創業者兼経営者であり、英国No.1エコノミストとも称される。デフレ時代到来を予測した『デフレの恐怖』(東洋経済新報社)の著者でもある。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2015年10月21日]

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商品内容

要旨

デフレ社会の到来をいち早く予言した英国No.1エコノミストによる“新たな警告”。

目次

第1部 EUの起源と現在の目的(EUはいかにして、またなぜ創設されたのか
政治制度としてのEUが抱える問題点)
第2部 EUの経済学(EUは経済的に成功したのか?
単一通貨ユーロが抱えるトラブル
経済的惨事を避けるための政策
欧州経済に未来はあるのか)
第3部 改革か、解体か、はたまた離脱か(EUは進んで改革に取り組むことができるのか?
大胆な改革を強いるものは何か?
EU離脱のコストと利益
EUの代わりとなりうる協定
贈り物をせがむギリシャにご用心)

おすすめコメント

英国、ギリシャの離脱でEUは崩壊の道へ進むのか。ドイツが覇権を握るのか。デフレ社会の到来をいち早く予言した英国No.1エコノミストによる新たな警告。現在のEUは、政治的・経済・外交的にどう間違っているのか、EUに内在する矛盾と機能不全を分析し、EUの失敗を論じる。イデオロギーではなく、合理的な経済分析から説き起こしていく、タイムリーでバランスの取れた一冊。「EUは本来、誤った決断をするようにできているのだ。ユーロのつまずきがEUの解体を招く なら、私たちはそれを、EUの内的矛盾の結果として起こった必然的なできごとと見なすべ きだろう。カール・マルクスならそう言ったはずだ。」(本文より) ●ギリシャのユーロ離脱にイタリアも追随、一気にユーロ圏は解体へ ●統一通貨ユーロはユーロ圏全体をゲルマン的にした ●国民投票でEU離脱後の英国は成功する ●フランスは中核国から周縁国へ ●ベルリン、ミュンヘン、パリ、マドリッド、ローマ、ミラノ、ベネチアなど、都市国家が欧州に再び出現 ●今後のEUが手本とすべきはNAFTAとASEAN

著者紹介

ブートル,ロジャー (ブートル,ロジャー)   Bootle,Roger
英国シティのNo.1エコノミストのひとり。1999年にロンドンに設立された欧州最大の経済調査会社「キャピタル・エコノミクス」創業者兼経営者。ブラウン政権では、独立経済アドバイザーとなる。下院財務委員会の顧問も務め、保守党政権が選出した「ワイズ・メン」のひとりでもある。「コメント・アワード2012」では経済分野の年間最優秀コメンテーターに選ばれた。2012年7月、キャピタル・エコノミクスのチームと共に栄えある「ウォルフソン経済学賞」を受賞。オックスフォード大学出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)