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虫めづる姫君 堤中納言物語

光文社古典新訳文庫 KAン1−1

出版社名 光文社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-334-75318-4
4-334-75318-3
税込価格 946円
頁数・縦 265P 16cm

商品内容

要旨

風流の貴公子の失敗談「花を手折る人(花桜折る中将)」。年ごろなのに夢中になるのは虫ばかりの姫「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」。一人の男をめぐる二人の女の明暗をあぶり出す「黒い眉墨(はいずみ)」…。無類の面白さが味わえる物語集。訳者エッセイを各篇に収録。

目次

花を手折る人―花桜折る中将
ついでに語る物語―このつゐで
あたしは虫が好き―虫めづる姫君
それぞれの恋―ほどほどの懸想
越えられない坂―逢坂越えぬ権中納言
貝あわせ―貝あはせ
思いがけない一夜―思わぬ方にとまりする少将
花のごとき女たち―はなだの女御
黒い眉墨―はいずみ
とるにたらぬ物語―よしなしごと

おすすめコメント

平安時代後期に生まれた短編集。軽やかでウィットに富む作品が多い。成熟した貴族社会に対する風刺性が光る作品を厳選した。

著者紹介

蜂飼 耳 (ハチカイ ミミ)  
1974年神奈川県生まれ。詩人・作家。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞を受賞。詩のみならず、小説、エッセイ、絵本、書評などでも活躍する。他の著書に、詩集『食うものは食われる夜』(第56回芸術選奨文部科学大臣賞)、絵本『うきわねこ』(絵/牧野千穂、第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)